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ジーンとくる話

犬は 飼い主に対して意地悪に振舞う人を嫌う?!研究で実証された犬の真実

犬は人の最良の友と言われ、ときには家族と位置づけられるほど愛情豊かな存在。他にも犬は多くの素晴らしい特性で人々の生活を助けています。たとえば、その優れた嗅覚で血糖値の異常やがん細胞の存在を感知することできます。また、頭が良く、人に忠実である特性を活かして障がいのある方の手助けをする介助犬としても活躍しています。

こうした素晴らしい特性に加えて、犬が人間のよきパートナーとなりうるすごい資質を持っていることが研究で実証されています。

©Pixabay/lebastias

京都大学の研究グループが行なった研究によれば、犬は飼い主に協力的に振る舞わない人物に対して、否定的な感情を持つことがわかったのです。

©Pixabay/moshehar

実験の登場人物は3人。犬の飼い主+見知らぬ2人の人物。犬の前で飼い主は透明の箱のフタを開けようとしますが、うまく開けることができません。そこで、飼い主は横にいる2人に順番に助けを求めます。

犬たちは2群に分けられ、第1グループか第2グループのいずれかで実験を受けます。

第1のグループでは、
Aは飼い主が容器を開けるのを手伝う
Bは何もしない

第2のグループでは
Cは顔を背けて手伝いを拒む
Dは何もしない

終了後に飼い主以外の2人が犬におやつを同時に差し出します。

その結果、第1のグループではAとBでおやつをもらう回数の差はありませんでしたが、第2のグループではDからおやつをもらう犬が多いことがわかりました。

©Pixabay/ID 5688709

つまり、犬は自分に損得がなくても、飼い主との関係で人を評価し、飼い主に対して意地悪な人物を避けるという判断をしたことになります。こうした第三者的な評価は、犬が非常に社会的な動物であり、人の行動から複雑な情報を読み取っていることを裏付けるものだと考えられます。

©Pixabay/Wolfgang157

ご自分の愛犬が同じような行動をしたのを見たという人もいるのではないでしょうか?私たちが思っている以上に、犬には複雑な心の動きが備わっているのですね。

犬のすごい能力については、こちらの記事もご覧ください。

プレビュー画像: ©pixabay/lebastias