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【衝撃的なインドの結婚式】式の最中に突然亡くなった新婦に代わり妹が新郎と結婚

「死が二人を分かつまで」ー 結婚式でよく使われるこの言葉には、結婚生活が生涯にわたり続くようにとの願いが込められています。しかし、インドでは結婚式の最中に新婦が急死し、急遽、その場で妹が花嫁の座につき、結婚式が続行されるという衝撃的な出来事が起こりました。

※画像はイメージです。記事内容とは関係ありません。

©Pixabay/KcTann (Symbolbild)

事件はインド北部のある村で起こりました。スルビという女性が、マンジェッシュ・クマールという男性と契りを結ぶ予定でしたが、式の最中にスラビが突然倒れてしまったのです。

すぐに医師が呼ばれましたが、花嫁の死を宣告する以外にできることはありませんでした。花嫁は心臓発作だったようです。この予測もしない突然の悲しい出来事にもかかわらず、結婚式が中止されることはありませんでした。

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「どうしたらいいのかわからなかったが、両家の話し合いが行われ、誰かが、スラビの妹が新郎と結婚したらどうかと提案したんだ」とスラビの兄は説明します。

驚くべきことに、皆がその提案に同意し、マンジェッシュ・クマールは故人の妹と結婚することになりました。隣室に姉の遺体を安置したまま・・・。

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「非常に厳しい決断でした。同じ家の中で、一つの部屋には姉の遺体が横たわり、別の部屋で妹の結婚式が行われるなんて。こんなに複雑な感情は初めてでした。死を悼む気持ちと、結婚を喜ぶ気持ちが同時にあったのです」とスラビの叔父は説明します。

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この決断を多くの人が異様に感じるでしょう。背景にあるのは、現在のインドで広く行われている家族間のお見合い結婚制度です。

「インドの結婚は、ほとんどが家族間のお見合いです。結婚の当事者である息子や娘が同意しているかどうかは、ほとんど問題にされません。貧しい家庭でも、家の名誉のために豪華なお祝いをすることが期待されているため、下層階級のインド人が結婚すると、特に大きな経済的負担となります」とインドの社会学教授は説明しています。

インドの結婚は2つの家族の結びつきを意味します。この結びつきを反故にしないために、妹は祭壇の前に立たなければならなかったのです。また、新婦の家族は新郎からの持参金を受け取るために、そして結婚式の費用を無駄にしないために、どうしてもその日のうちに式を終える必要がありました。

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新郎と思いがけなく花嫁になった新婦は、自分たちの結婚をどう思っているのでしょう。このニュースが世界に伝えられると、個人の感情を無視した結婚制度や、女性をモノのように扱うことを非難するコメントが殺到しています。いずれにしても、この出来事は、私たちが常識と考えていることが世界の他の地域ではほとんど、あるいは全く通用しないことを示しています。

 

プレビュー画像: ©Pixabay/KcTann