アンビリーバボー
胸を銃で打たれた女性を豊胸用シリコンが救う
手術にはリスクがつきものです。病気や怪我の手術だけでなく、胸を大きくするための豊胸手術であっても、命にかかわるような合併症を引き起こすことがあります。しかし、カナダのトロントでは、ある女性が豊胸手術のおかげで命拾いしたという論文が医学誌に発表されました。
事件が起きたのは2018年、カナダ・トロントの病院の救急室に至近距離から銃で撃たれた女性が運ばれてきました。主任外科医のジャンカルロ・マッケベニュー医師はそのときの驚きをこう語っています。「彼女は左胸に銃槍があるにもかかわらず、話すことができたんです」
胸に銃創があるにもかかわらず、患者は驚くほど元気でした。救急室のチームは、彼女がなぜこんなに元気なのかと信じられない思いでした。
検査の結果、この医学的奇跡を起こした理由が判明しました。
豊胸用シリコンが弾丸を防いだ
レントゲンとCTスキャンによって、この不思議な症例で何が起きたのかが明らかになりましたた。「弾丸は左胸に入っていましたが、胸骨を突き抜け、右側に跳ね返って、右の肋骨を砕いていました。インプラントのシリコンバッグのおかげで、弾丸の軌道が変わったのです」
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— İsmail (@ismailkose__) April 11, 2022
なんと、豊胸用インプラントが弾丸の速度を抑え、軌道をそらしたため、重要な臓器が無事だったのです。「心臓と肺は左側にあります」と医師は説明します。「もし弾丸が胸部を貫通していたら、彼女は命にかかわるような怪我を負っていたでしょう」
弾丸を摘出し、銃創を治療した後、患者は退院しました。ただ、この女性の命を守ったインプラントは、弾丸によって損傷を受けたため、取り外さなければなりませんでした。しかし、そのおかげで恐ろしい運命を免れたと思えば、安いものでしょう。
マッケベニュー医師は「豊胸インプラントに弾丸を受けたという事件はこのケースのほかに4件確認されていますが、今回のように、本来なら心臓に達していた弾丸がインプラントによって外れたというのは、初めてのケースと言えるでしょう」と語っています。
豊胸用シリコンが銃弾を止めたことによって命拾いをした女性。まるで映画のようなハッピーエンドです!今頃は新たなお守りとしてシリコンを再び胸に入れたのかどうか・・・は分かっていません。
出典: cnn
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