ジョーク
病院の電話が鳴ったとき、相手がいったい誰なのかはまったく想像していなかった。
あるとき、上品そうな高齢の女性が病院の代表電話へ電話をかけ、落ち着いた声でこう尋ねました。
「そちらに入院している患者の具合をお聞きしたいのですけど、どなたかお話していただける方はいらっしゃるかしら?」
電話を受けた職員は答えます。
「もちろんです。その患者様のお名前と病室の番号をお聞きしてもよろしいですか?」
「名前はメアリー・ジェーン・ハドソン、病室は450号室よ」
「担当の看護師に確認しますので、少々お待ちください」
数分後、電話口に戻った職員はこう告げます。
「いいニュースです。メアリー・ジェーンさんは元気にしていらっしゃるそうですよ。血圧も下がり、先ほど出た検査の結果も良好でした。火曜日には退院できると先生もおっしゃっていますよ」
すると女性は安心したのか大きな息をついてこう言いました。
「ありがとう、本当にありがとう。とても嬉しい知らせだわ。本当に心配していたのよ」
「いえいえ、いいんですよ。メアリー・ジェーンさんのご家族でいらっしゃるんですか?」
「いいえ」
女性は続けました。
「私が450号室にいるメアリー・ジェーン・ハドソンです。だって、誰も私の容体について何も教えてくれないんですもの!」
