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大聖堂前で人質事件:ホームレスが人質救出するも銃に倒れる

2015年9月、ブラジル・サンパウロのセー大聖堂の前で人質・銃撃事件が発生し、その一部始終が映像に収められました。警察に包囲され、人質の女性に銃を突きつける男。辺りは緊迫した空気に包まれます。しかし、そこに予想もしないヒーローが現れたのです。

人質の若い女性は銀行に向かう途中に、銃を持った男に襲われました。男の名まえは、ルイズ・アントニオ・ダ・シルバ。強盗、窃盗と暴行の罪で刑務所にいた恐ろしい男で、22年の懲役刑を終えて出所したばかりでした。ジルバは、助けを求め手泣き叫ぶ女性を大聖堂前の固い大理石に押し倒し、彼女に銃を突きつけます。

Youtube/Tell Me The Truth 2015

ここは人通りも多い街の広場です。何百人もの人々が見守る中、警察もなかなか手を出せません。すると突然、1人の男性が現れてシルバにつかみかかりかかりました。61歳の路上生活者、エラスモ・フランシスコ・ロドリゲス・デ・リマです。ロドリゲスとシルバが取っ組み合う中、人質の女性は逃げ出します。しかしロドリゲスは胸にシルバの銃弾を数発受けてしまいました。

Youtube/Tell Me The Truth 2015

その後、警察の激しい銃撃によりリマは倒れます。そしてロドリゲスも支柱に体をもたれ掛けた直後、血を流しながらそのまま崩れ落ちました。

Youtube/Tell Me The Truth 2015

すぐに警察がロドリゲスに駆け寄りますが、彼はすでに息を引き取っていました。女性も銃弾を受けましたが幸い命に別状はなく、その後回復を遂げています。

赤の他人である女性を助けるために、エラスモ・フランシスコ・ロドリゲスは自分の命を賭け、亡くなりました。

こちらのビデオがその様子です。【閲覧注意】

凶悪犯に勇敢に立ち向かったホームレスの男性ロドリゲスは、10年以上も路上生活をしており、友人の話によれば人が喧嘩しているのをみると良く間に入ってくれたそうです。ロドリゲスはその後、街の北部に埋葬されました。普段は段蔑めれがちな路上生活者が、ここでは本当のヒーローでした。