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30年間、男性は海底に暮らす友人を毎日訪ねている。「彼女」は男性から受けた恩を忘れたことがない。

房総半島の南端・千葉県館山市にある、波左間水中公園。水深17メートルの海底には、全国唯一の海底神社、海の神様を祀る「洲崎神社」の分社があります。この神社の管理を任されているのは、地元でダイビングショップを経営している潜水夫の荒川寛幸さんです。

荒川さんは約30年前、ここでコブダイの「頼子」と出会いました。以来、海底神社に住み着いている頼子は、ダイバーたちのアイドル的存在です。

頼子が神社に住み着くようになったのは、あるとき、傷ついて疲れきった様子だった頼子に荒川さんがカニを与えるようになってからでした。その後、餌のおかげで元気を取り戻した頼子は、荒川さんのことを信頼するようになり、荒川さんが潜る度に姿を現すようになったそうです。

荒川さんと頼子は強い信頼関係で結ばれています。驚くことに、荒川さんはゴーグルとボンベを外して頼子にキスをするなど、親密なスキンシップをとることができるようです。

こちらは、荒川さんと頼子の友情をドキュメントした動画です。

ちなみにコブダイは雌性先熟する魚で、卵を産んだ後、成長するとコブが張り出してきてオスに性転換します。頼子という名前ですが、立派なコブからして恐らく今はオスのようです。

荒川さんと頼子はこれからも共に海底神社を守り続けていきます。なんとも心が温まる交流ですね。