10代の少女が発したTikTokのヘルプサインで、誘拐犯が逮捕される

以前、カナダ発祥で世界的に広まりつつある「助けを求めるヘルプサイン」をご紹介しました。そのサインとは、

  1. 手のひらを見せるように広げる
  2. 親指を手のひらに押し込む
  3.  残りの4本を親指の上に折りたたむ

というもの。

このサインは、昨年4月コロナ禍で家庭内暴力(DV)が世界的に増加したのを受けて、カナダで女性の権利を守る活動をしているカナダ女性財団(Canadian Women’s Foundation)が提唱したものです。

その後、このハンドサインは、身近に安全を脅かす存在がいる状況でも声を出さずに助けを求めることができるというメリットから、TikTokで広く共有され、世界中で周知されるようになりました。

そして最近このハンドサインが、10代の少女が誘拐犯の手から逃れるのに役立ったというニュースが報じられました。

アメリカのケンタッキー州ローレル郡の高速道路で、シルバーのトヨタ車の後ろにいたドライバーが、前の車に乗っている女の子の様子がおかしいことに気づきました。

少女は怯えているようでした。そして、窓ガラス越しに「助けを求めるシグナル」を何度も出したのです。後続車の運転手は電話を取り、警察に電話し、少女が助けを求めているようだと知らせました。

通報者はその後も車を追跡し、警察に行き先を正確に伝えていました。そのおかげで、警察は高速道路の出口でタイミングよく道路封鎖を行い、問題の車を止めることができたのです。

その車から引きずり出されたのは、ジェームズ・ハーバート・ブリックという61歳の男性。助けを求めていた若い女性は、ノースカロライナ州アッシュビルに住む16歳で、4日前に両親から捜索願が出されていました。

二人は顔見知りで、ブリックは彼女を自分の親戚のいるオハイオ州まで連れて行きました。しかし、その親戚がブリックの連れていた若い女性が捜索願が出ている未成年者であることを知ると、ブリックは彼女を連れ戻して車で南下したのです。

その頃には、16歳の少女は、ブリックが自分を拘束しようとしていると理解していました。そこで彼女は高速道路を走る他のドライバーにハンドサインを送り続け、ついにローレル郡でサインを理解してもらい、警察に保護されたのです。

ジェームズ・ブリックの押収された携帯電話からは、未成年者のポルノ写真が発見されました。彼は、誘拐、拘束罪、児童ポルノ所持の罪で起訴され、現在、勾留されています。ブリックには余罪があると考えられており、捜査は現在も進行中です。

TikTokのおかげで、緊急事態にこっそり助けを求める方法を知っていたことが少女を窮地から救いました。また、別の車の運転手が助けを求めるサインに気づき、すぐに警察に通報したのも幸いでした。

声を出せない状況で助けが必要であることを相手に知らせるこのヘルプサイン、何かあった時にSOSを出すためにも、誰かのSOSを受け取るためにも、ぜひ心に留めておくとともに、周りにも広めてください。

 

プレビュー画像: ©Facebook/Laurel County Sheriff's Office ©YouTube/Canadian Women's Foundation

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