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ジョーク

ジョーク:天国で明らかになった浮気の実態

天国の鍵を授けられた聖ペトロは、天国が少し窮屈になってきたのを見て、しばらくの間、自分を笑わせることが出来た者だけに天国への通過を許可することにしました。

さっそく天国の門に表れた男にペトロはこう告げます。「よく聴きなさい。私を笑わせることが出来たなら、ここを通してあげよう。どのような最期を迎えたのか教えてごらんなさい。」

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男は一瞬顔をしかめた後、渋々語りはじめました。

「それはもうひどい有様でした。私は妻が浮気をしていることを知っていたのです。そこで、その日はいつもより早く仕事から帰って、浮気の現場を押さえてやろうと思っていました。家に帰ると、妻は確かに素っ裸でベッドの上に寝転がっていたのですが、部屋中どこを探しても、相手の男の姿は見つかりません。

でもベランダに出て見ると(うちのアパートは10階にあります)そこに奴がいたんです!なんとそいつは指の力だけで、ベランダからぶら下がっていました。そこで急いで部屋に戻り、金槌を持ってきて、そいつの指の上に思い切り振り下ろしてやったのです。すると指を離した男は階下へと落ちていきましたが、茂みの上に落ちたため無傷でした。このまま逃すわけにはなるまいと、私は重たい冷蔵庫をキッチンからベランダへと運び、手摺の上から投げ落としたのです。冷蔵庫は男の上に落下し、奴は息を引き取りました。しかし、重い冷蔵庫を運んだのが仇となって、私は心臓発作を起こし、命を失ったのです。」

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ペトロは男の話を聞いてゲラゲラ笑い、痴情のもつれによる犯罪ということで、男を天国へ通してやることにしました。

しばらくすると天国の門にもう一人、男が現れました。ペトロが「自分を笑わせることが出来たならここを通してやる」と男に告げると、その男はゆっくりと語りはじめました。

「聖ペトロ様、本当にひどい最後でした。私は11階のアパートのベランダで、ヨガの練習をしていたのです。すると突然、どこからともなく鳥の群れが現れ、それに驚いた私は手摺りの外へ落ちてしまいました。

それでもなんとか、一階下のベランダにしがみつくことが出来たのですが、中から突然頭のおかしい男が現れて、私の指をハンマーで思い切り叩いたのです。あまりの激痛に私は手を離してしまいましたが、茂みの上に落ちたため、幸い無傷で済みました。それを見たあの男は、私の上に冷蔵庫を投げ落としたのです!」

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ペトロはまたも大笑いし、2人目の男も天国へ通してやることにしました。すると新たな門戸政策に満足した様子のペトロの元に3人目の男が現れました。ペトロはまた天国の門をくぐる条件を男に告げます。「私を笑わせる事が出来たなら、天国へ通してやろう」

「聖ペトロ様、信じられないような事が起きたのです」と男は言います。「素っ裸で冷蔵庫の中に隠れていたんです。そしたら