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年老いた女性が亡くなった後、人々は彼女の舌を切り取ろうと考えている。その理由が本当に驚くべきものだった。

ボスニア・ヘルツェゴビナの農村地域に、80歳になるハヴァ・セレビッチという女性が住んでいます。彼女は既に年金暮らしの女性ですが、実は今でもプロとしてある仕事を請け負っているのだだそうです。それは、自分自身の舌を使った人々の治療です。

まだまだ元気なハヴァは、最後の「タング・ヒーラー」といわれています。

人々は彼女の元を訪れ、椅子に座ると背もたれに倒れるようにして上を向きます。そこに殺菌用アルコールで口をゆすいだハヴァが現れ、治療が始まるのです。

Youtube/Caters Clips

ハヴァの仕事は、人々の目に入ったゴミを取り除いてきれいにすることです。鉛、炭、ガラス、砂…様々な異物が目に入って苦しんでいる人たちがひっきりなしに彼女のところにやってくるといいます。

ハヴァは患者の目をゆっくりと舐めていき、異物を特定して取り除きます。これまでに彼女の治療を受けた人は5000人を超え、そのほとんどがまず医師の元を訪れたにもかかわらず有効な治療法がないと宣告された人たちだといいます。ハヴァはこの技術を若いころに別の女性から伝授されたということですが、他に後継者もいないことからこの治療法が途絶えてしまうのではないかという懸念を抱いているといいます。

「残念ながらこの技術を後世に残していくことはできそうにない。子供たちも、『他人の目の中に舌を入れるなんて気持ち悪い』なんて言うの」ハヴァはそう話します。この治療がなくなってしまうと困るのは村の人々も同様で、ハヴァが亡くなった後、彼女の舌だけ切り取って使い続けようという計画まで検討されているのだそうです。

こちらは、自分の記事が載った新聞の切り抜きを自慢げに見せているハヴァです。

ハヴァによると、彼女の治療を求めて世界中から人々がやってくるそうです。貧しい人や職を失っている人からはお金を受け取らないといいますが、普通の人たちからは大体1000円ほどのお布施をもらっているといいます。彼女が行っているこの奇妙な治療法についてはこちらの動画からも見ることができます。

この奇妙な代替医療、効果てきめんだそうです。ハヴァが長生きできるよう、祈るばかりです。