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4歳児が4メートル下のゴリラの飼育エリアに落ちた。しかし次に起きたことが世界を真っ二つに分けた。

アメリカ、オハイオ州にあるシンシナティ動物園を家族と訪れていた4歳の男の子が、両親から離れてワイヤーのフェンスをよじ登り、4メートル下のゴリラ飼育エリアの堀に落ちてしまいました。この事件が、大きな議論を巻き起こしています。

その飼育エリアに住む17歳の成熟した雄ゴリラ「ハランビ」は堀に近付くと、最初に男の子を助けようとする素振りを見せました。

YouTube/ ViralHog

ハランビは男の子に興味を示し、じっくりと観察して男の子の手を見つめました。しかし事態は直後に恐ろしい展開を見せます。ゴリラが堀の中で子どもを引きずり回し始めたのです。

そのあまりに素早い動きに群衆からは叫び声や怒鳴り声が響き渡り、パニック状態に。ゴリラは男の子を傷つけるつもりはなさそうでしたが、この巨大な体と相当な体重では男の子の身に危険がおよぶ可能性がありました。

男の子がゴリラの飼育エリアに落ちた直後の様子を撮影したビデオがこちらです。

*注意:これから先のビデオには、衝撃的な画像が含まれます。気になる方は閲覧せず、ブラウザバック等をお願いいたします。

ハランビが男の子を飼育エリアの岩陰に連れて行ったのがわかります。これを危険と判断した動物園職員は、子どもの安全確保のためゴリラを射殺。その後、消防隊員によって4歳児が飼育エリアから助け出されました。

「ハランビを失ったことは本当に辛いことです。しかし子どもが危険な状態にあったため、決断を下さねばなりませんでした」動物園の管理者は言います。「子どもはゴリラの手の届く範囲にいたため、ゴリラを沈静化することはできませんでした。麻酔銃が効くまでには数分かかりますが、子どもはすでに危険な状態にありました。さらに、麻酔銃の使用でゴリラが激昂したら、状況を悪化させてしまう可能性さえあったのです」 

幸いなことに男の子は助け出され、傷の治療を受けるべく病院に搬送されました。これは防ぐことのできた事故でした。しかしそれが絶滅の危機に瀕している動物の死という悲しい結末を招いてしまったのです。