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【ありえない!】深夜にフードデリバリーの配達をしていた男性は涙を流さずにはいられなかった その理由に怒りで手が震える

日本だけでなく世界中で利用者が増えているフードデリバリーサービス。利用者が増える一方で、トラブルも増えていると言われています。

フィリピン、マニラでフードデリバリーの配達員として働くパウリーノさんは、4月3日の深夜1時過ぎに1人の男性を道中で見かけました。

Facebook/Paulino Baro Collo Jr

道の脇にバイクを止めている男性。どうやらパウリーノさんが働くデリバリー会社と別の会社の配達員のようですが、涙を拭っている様子にパウリーノさんは声をかけずにはいられませんでした。

Facebook/Paulino Baro Collo Jr

話を聞くと、涙の理由は「お客さんからのフェイクオーダー」だったのです。「自分は真面目に働いているのに…」涙を流しながら悲しみ、そして悔しそうに話していたという配達員の男性。

Facebook/Paulino Baro Collo Jr

男性は家族を養うために懸命に昼夜を問わず配達員として働いていたのです。話を聞いたパウリーノさんとその場にいた友人らは、偽の注文によって発生してしまった代金599ペソ(約1,300円)を出し合って配達員を慰めようとしたと言います。

首都であるマニラでさえ、平均日給が500〜550ペソ(約1000円前後)と言われているなか、599ペソは決して安い金額ではありません。その後、パウリーノさんと男性たちはフェイクオーダーがされた飲食店へ向かい、経緯を説明。幸いなことにお店側の理解もあり、発生していた料金は返金されたそうです。

パウリーノさんは、この動画をFacebookで公開。こうしたフェイクオーダーが増えるなか、家族のために真面目に働く配達員の気持ちに寄り添って欲しいと訴えました。

「お店の人に頼んで料金が返金されてよかった。フェイクオーダーをした人にだって良心はあるはずです。家族のために早朝から仕事をしてデリバリーサービスをしている配達員たちにこんな仕打ちをしないでください」

同じ配達員として働くパウリーノさんにとって、この男性の苦労は痛いほどわかるものだったはず。彼は、このような人の心を傷つけるような状況に、残念で仕方がないととても落胆したと言います。被害にあった男性には、このビデオをきっかけに多くの人から寄付が集まったそう。男性も後日、パウリーノさんに感謝の言葉を送っています。

懸命に働く人を嘲笑うかのようなこの悪質なフェイクオーダー。深夜の時間帯といい、高額の注文料金といい、考えるだけでも腹立たしい事件です。パウリーノさんがたまたま通りかかり、男性は泣き寝入りをせざる得ない状況を免れることができました。きっと同じような被害に遭った配達員が他にもいると思うと怒りと同時に心が痛みます。

パウリーノさんのビデオはこれまでに3万回以上シェアされ、ネット上でも多くの人が、この悪意に対し憤慨し、このような事態が2度と起こって欲しくないと訴えています。人の善意や頑張りを利用した悪意、それはどんなに些細なことだとしても人を深く傷つけます。「気持ちに寄り添って欲しい」と訴えたパウリーノさんの言葉は、決して今回の件だけでなく、社会でお互い生きていく上で大切なことだと改めて気づかされます。

プレビュー画像:©︎Facebook/Paulino Baro Collo Jr