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ジーンとくる話

極寒の雪山の中になぜか犬が!しかしその犬が懸命に守ろうとしている「何か」に気づいた瞬間 思わず涙がこみ上げる

我が子を慈しむ母の愛。母性本能を持つのは人間だけではありません。子供を懸命に守り、愛情深く面倒を見るのは動物も同じ。そんな事実に改めて気づかせてくれる出来事が起こりました。

2020年2月中旬、米国ミネソタ州の山道を車で通りかかった家族は雪山の中、思いもよらぬ光景を目にしました。山道脇の雪の中に何やら丸い穴が空いているのです。どうやら穴の中に動物がいるようです。「人目につくこんなところで…?」と不思議に思いながら近づくと、それは茶色の犬でした。しかも、6匹の子犬を必死に温めようとするかのように丸くなった母犬だったのです。

ミネソタ州の冬の寒さは厳しく、2月の平均最低気温はマイナス11度。平均最高気温でもマイナス2度と氷点下を下回る寒さです。

「このままでは母犬と子犬たちが危ない」

心配した家族は母子を保護し、地元の動物愛護団体Red Lake Rosie’s Rescueに連れて行きました。

獣医による診断の結果、幸い母犬と子犬の命に別状はなかったものの、母犬は栄養不足により母乳が出ておらず子犬たちも空腹状態であることが判明します。

母犬は「スノーベル」と名付けられました。暖かく快適な施設で十分な食事をもらい、保護から数日後には母乳も出るように。

保護当時はお腹をすかせていた子供たちも順調な成長ぶりを見せています。

氷点下の雪山の中で6匹もの我が子を守り抜いたスノーベル。施設職員によると、極寒の中、さらに母乳もでない極限の状態で母子が生き抜いたことは奇跡そのものだそうです。

子犬たちは十分に大きくなってから、それぞれ里親に引き取られていきました。無事に子犬たちの巣立ちを見届けたスノーベルも避妊手術の後に新しい家庭に引き取られ、新生活をスタートさせています。

極寒の冬山から子犬を必死に守った母犬の愛情物語。動物の母性の強さを教えてくれるエピソードです。

プレビュー画像:©︎Facebook/Red Lake Rosie’s Rescue