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ジョーク

ジョーク: 弁護士に嫌がらせをしようとするトラック運転手

トラックドライバーのボブは毎日トラックを運転して荷物を搬送しています。何時間もハンドルを握り、時には渋滞に巻き込まれたりしながらも予定時間に遅れないようトラックを走行する日々。

一人だけで運転するので、時には退屈することもあります。そこで、ボブは退屈しのぎにあることを思いつきました。歩道を歩いている弁護士を見つけたら、猛スピードで車を幅寄せして歩道の縁石に乗り上げ、弁護士の側ギリギリを疾走して脅かすというものです。

その地区には強引な手法で知られる悪徳弁護士事務所があり、法律ギリギリの手段を選ばないやり方で勝訴に持ち込むため地元では嫌われていました。以前、ボブの勤務先の運送会社がそこの弁護士によって痛い目にあったことがあるため、ボブはそこの事務所の弁護士を見るたびに突進して脅かしては憂さ晴らしをしていました。

ある日、ボブがいつものようにトラックを走らせていると、道路に牧師が立ってヒッチハイクをしていました。

ボブがトラックと止め、乗せてあげると牧師はお礼を言ってカバンの中から聖書を取り出しました。

©Pixabay/ulleo

牧師を乗せてしばらく走行していると、例の事務所を経営する弁護士が歩道を歩いているのに気がつきました。牧師が静かに聖書を読んでいるので、同乗者がいることを忘れていたボブはいつものように、トラックを歩道側に寄せ、さらにハンドルを切って歩道の縁石に乗り上げました。

そのままスピードを上げて弁護士の隣ギリギリを疾走しようとしたところで、急にボブは牧師が助手席に座っていることを思い出しました。

ハッと我に返ったボブはトラックを車道に戻すと、隣の牧師に懺悔しました。

「牧師さん、お許しください!私はなんてことをしようとしていたんだ…自分が恥ずかしいです」ボブは顔を赤くして呟きました。

「そうでしょうとも」と牧師は憤然とした様子で言いました。

「あなたは全く、なんということをしたのですか…」と牧師はさらに言葉を続けます。

「もし私が、最後の瞬間にドアを開けなければ、あの野郎を見逃すところだったんですよ!」

プレビュー画像: ©Media Partisans