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コロナで困窮する学生に弁当を無料で提供する飲食店は一部の学生の心ない態度の困っていた すると1通の手紙が届き…その内容に思わず涙

昨年より続くコロナの影響のための休業要請などで飲食店が売り上げの減少に苦しむ中、同時に飲食店でのアルバイト収入が減り、困窮している大学生が増えていると言われています。緊急事態宣言が発令された都市などでは、生活に困っている人に食料を無料で提供するフードバンクには学生の姿が多く見られるようになったと言われてます。

北海道釧路市で海鮮丼のテイクアウト専門店をしている「釧路丼丸」さんは、コロナ禍で困窮する学生を支援するため、同店のお弁当を無料で提供するサービスを実施しています。

当初はお店独自で無料で提供していたお弁当のサービスですが、一般のお客さんより素晴らしい支援なので参加したいとの申し出もあり、現在は店を訪れた一般のお客さんが「学生お食事券」を購入し、その費用で学生にお弁当を提供するというサービスをしています。

釧路丼丸さんのSNSを通じた発信や地元新聞社などのメディアを通じ、サービスは徐々に広まり、多くのお客さんがお食事券を購入してくれているそうです。また、お店に置かれたノートには、お弁当の提供を受けた学生から感謝の気持ちや、支援者から学生たちへ向けた温かいメッセージが綴られ、温かい交流の場ができています。

しかし、こうして支援が口コミで広がっていく中、どう見ても困窮していないのではと思えるような学生の来店もあり、善意を利用する心ない身勝手な行動に頭を悩ませていました。

そんな中、それでも支援を続けていこうと対策を練っていたところ、釧路丼丸さんに1通の手紙が届いたのです。

Twitter@946donmaru

学生からというその手紙にそえられていたのは5千円…。

そこにはこう綴られていました。

「釧路丼丸様

突然のお手紙失礼します。お店も大変な中、学生支援をありがとうございます。たくさんの方々が、私たちのために動いてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。ずっと丼丸さんのツイートを見ていました。しかし、最近のツイートを目にし、私も悲しく、支援してくださる方々に申し訳なく思いました。

丼丸さんへの感謝と、学生支援に役立ててほしいという思いから、少しですが5000円同封しました。心優しい丼丸さんを心配させてしまうかもしれませんが、私は不自由なく暮らせているので大丈夫です。バイト先が休業になった際、店長が『バイト出してあげれなくてごめんね』と言い渡してくれたお金の一部の5000円です。店長の優しさを、丼丸さんの活動に繋ぎたいと思いました。

生活が苦しい学生や、支援を必要としている方々のために役立ててくださるととても嬉しいです。たくさんの悲しいことや、苦しいこともきっとあると思います。それでもあきらめず、支援を続けたいという強い意志に心が動かされました。どうか、お身体を大切にして、頑張りすぎずにいてください。

これからもずっと応援しています。」

この優しい心遣いに釧路丼丸さんは涙が止まらなかったそうです。

また、手紙をくれた学生さんのバイト先の店長にも感謝したいと思いを綴っています。

バイト先の店長から受けた優しさをつなぎたいと、心のこもった手紙と大切なお金を渡した学生のこの行動に多くの人から称賛の声が集まっています。見返りのない親切から生まれた優しさの連鎖。昨今は心が寂しいのではと感じてしまうような悲しいニュースを耳にすることが多いですが、互いに思い遣れる優しい社会であり続けてほしいと願うばかりです。

プレビュー画像:©︎Twitter/946donmaru