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命の尽きようとしている男性がベッドに乗せられ、森の中を行く。彼が男性の顔に触れたとき、最後の願いが叶った。

この写真は、5月のある晴れた美しい日に、アメリカのワシントン州エドモンズにあるミードゥデイル・ビーチ公園で撮られたものです。ある年老いた男性が病院のベッドで森の中を移動しています。消防士たちがストレッチャーを動かし、その傍を1人の中年男性が一緒に歩いています。ベッドに横たわっているエドは、死を目前にしていました。隣にいるのは、ホスピスの牧師であるカート・フーバーです。

エドはまだ元気なころ、木こりとして生活の大半を深い森の中で過ごしてきました。しかしエバーグリーン・ホスピスで暮らすようになってからは、建物の外に出たことは一度もありませんでした。カート・フーバー牧師の計らいによって、エドは愛する森に最後にもう一度だけ戻ることができたのです。

カートは、森をもう一度見たいというのがエドの最後の願いだと知ると、それを実現するためにできるだけのことをしました。ホスピスの管理者との話し合いのあと、カートが群の消防局に連絡を取ると、消防局は喜んでこの年老いた男性の移送を引き受けてくれました。

一行はエドのベッドを運びながら林道を進み、エドは再び森の匂いを嗅ぐことができました。エドが植物や木々に触れている間、消防士たちはやさしく彼の頬を撫でていました。エドはこの特別な体験に深く感動しているようでした。同行した人々は、そのエドの様子に心を動かさたといいます。

カートと消防士たちの心温まる献身的な行為は、最期の時まで連れ添ってあげることの大切さを伝えてくれます。