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【オリンピックの裏で】フィギュアで氷上に投げ込まれるぬいぐるみ。試合後に届けられるある意外な場所を知って涙がでた。

フィギュアスケート男子でなんと66年ぶりとなる五輪連覇を果たした羽生結弦選手。偉業を成し遂げた仙台出身の若き日本人選手には海外からも賞賛の声が上がっており、イタリアの地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトは「羽生結弦とは氷上の芸術」と大絶賛。

そんな羽生選手と切っても切れない関係にあるのがディズニーのキャラクター「くまのプーさん」です。羽生選手はプーさんのティッシュケースを愛用していることで知られ、日本のファンのみならず、世界中の大会でも演技が終わると同時に、観客席から大量の黄色いぬいぐるみが投げ入れられることで有名です。

しかしながらファンからのこれだけ沢山のプレゼントを羽生選手がどうしているのかが気になるところ。ロシアのタス通信によると、羽生選手は2月16日のショートプログラム終了後、ぬいぐるみの行き先を尋ねる記者の質問に対し「平昌と江陵(カンヌン)の住民に、全てのぬいぐるみをプレゼントしたい」と語ったそうです。そもそもロシアメディアがこの質問をしたのにはある理由がありました…。

実は羽生選手は2017年10月に行われたフィギュアスケート・グランプリシリーズ(GP)ロシア杯で、演技後にアイスリンクに投げ入れられたプーさんのぬいぐるみを全てモスクワの孤児院にプレゼントしていたのです。試合が行われたロシアの恵まれない子供たちを思って羽生選手がとった行動にロシアの羽生選手ファンはもちろん、多くの人が心を動かされたそうです。かわいらしいキャラクターのぬいぐるみをもらった子ども達はさぞかし嬉しかったことでしょう。

実はフィギュアスケート界には演技後にファンから送られたぬいぐるみを寄付することで社会貢献をしている選手が羽生選手の他にも存在します。親日家のうえ日本語が上手で、ソチ五輪団体戦の銅メダリストでもあるジェイソン・ブラウン選手もそのひとりです。

ジェイソン・ブラウン選手は各地の試合でもらったぬいぐるみを「ドナルド・マクドナルド・ハウス」という公共財団法人に寄付しています。病院などの医療施設の近くに、長期で入院中の子供の家族が滞在できる施設を作ることを目的としている日本でも活動している財団です。

 

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日本語には「恩送り」という言葉が存在します。それは他人から受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送るということ。羽生選手やブラウン選手はファンからもらったぬいぐるみという形の愛情を、病気で苦しんでいたり、施設で暮らしている子供たちにプレゼントとして繋げているのです。試合で良い結果を出すだけでなく、こういった社会貢献を通して人々に夢と希望を与えてくれる選手こそ、真のアスリートと呼ぶに相応しいのではないでしょうか。