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ジーンとくる話

馬車を引いていた馬が疲れ果てて崩れ落ちた。すると観光客が写真を撮り始めた。

ニューヨークのマンハッタン島では実際に馬が引く馬車が走っており、街を訪れる観光客を楽しませています。しかし、この活動は特に街中を歩き回ることになる馬の置かれる環境などが問題視され、中止に追い込まれてしまうかもしれないそうです。

最近、マックスと名付けられた一頭の馬が疲れ果てて路上で倒れこむという出来事がありました。馬車を前にしてアスファルトの上にへたり込むマックスの痛々しい様子は、明らかに過剰労働を物語っているように見えます。この様子は近くを通りがかっていた観光客によって写真に収められました。

「NYCLASS」という活動家グループは、この馬で引く馬車をニューヨーク市内から完全に廃止するよう求める活動を続けています。彼らは馬たちが苦しんでいるように見える写真を使い、動物愛護的な観点から世間の注目を集めようとしています。

「馬が道の上で倒れこむなんて、あり得ません。何かしらの問題があったことは間違いないのです」活動家グループの広報を務めるジョン・コリンズは話します。「このサービスの責任者は、マックスの現在の状況と健康状態について直ちに公表すると同時に、動物たちを担当する専属の獣医を雇うべきです」 

この時馬車の御者を務めていたクリス・アマナスは、当時マックスは新品の靴を新調してもらっており、恐らく足元の感覚がいつもと違っていたことからつまづいたというだけなのではないかと説明しています。クリスは御者として20年以上の経験があり、普段と何か違うことがあればすぐに気が付くはずだといいます。さらに彼は、マックスがこの時数分ほど休んだ後すぐに立ち上がって歩き出しており、この時転んだことによるけがなどは一切なかったという事実を指摘しました。 

マックスが本当にけがなどを負っておらず、馬車を引く他の馬たちにも十分な休養がちゃんと与えられていることを祈るばかりです。

観光客を楽しませてくれる馬車ですが、マックスが横たわる姿を見て多くの人々が、その裏で動物たちが酷使されている可能性があることに気付かされたようです。