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ジーンとくる話

【エモーショナル・サポートアニマル(ESA)】サポート動物のユニークなフライト風景10

目や体が不自由な人の日常生活を支える盲導犬介助犬などはよく知られていますが、エモーショナル・サポートアニマル(ESA)はご存知ですか? ESAとは、精神疾患者の心理的な面を日常的にサポートしてくれる訓練された動物のことです。精神科の医師が患者にESAが必要であると診断を下すと、ペット禁止の賃貸に住むことが認められ、レストランや米国内のフライト搭乗席など通常動物の持ち込みが禁止される場所にもESAを同伴させることができるのです。

うつ病や不安神経症を患う人の中には、ESAによって心の安定効果をえることができ、フライト中も穏やかに過ごすことができるため、これまでアメリカの航空会社の多くは犬や猫だけでなくアヒルやカンガルーなどの珍しいESA動物の搭乗を認めてきました。

搭乗したESA動物たちのちょっと変わった?フライト光景10をご覧ください。

1. 患者の飼い主の様子をフライト中も気遣うアヒル

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2. ポニーと一緒に。よく納まったな…

3. 「おやすみなさい!」

4. 「セキュリティゲートに向かう七面鳥。夫を失くした女性患者を癒すパートナーだそう」

5. 搭乗スタッフと記念撮影するミニチュアホース

 
 
 
 
 
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6. おサルも搭乗中!

7. ブタと一緒に搭乗!

8. アルパカさんフライト中…

Imgur/Devi8tor

9. じっと座席でお利口にしている鶏

 
 
 
 
 
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10. あまりの可愛さにCAさんもニッコリ

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患者にとって心の安定を得ることができるESA(エモーショナルサポートアニマル)のシステムですが、フライトに同伴させる場合、他の搭乗客の動物アレルギーなど、課題は残っています。飛行機の乗客の1人がESAのリスを機内に連れてきたため、乗客全員がいったん飛行機から降りなければならなかったとい事例も報告されています。

ESAの先進国アメリカでは2011年に2400匹だったESA飼育者は、現在は20万匹近くにまで急増。近年、サポートアニマルの必要性がしっかりと確認されずにオンラインで安価にかつ簡単に医者の診断書が入手可能となり、条例が悪用されている状況が問題となっています。空港やレストランでトレーニングを受けていないESA犬が盲導犬や介助犬、搭乗スタッフを攻撃するなどのトラブルも指摘されており、アパートの家主だけでなくレストラン、航空会社は対応に苦慮しているそうです。

↓ こちらの孔雀は搭乗を断られました

 
 
 
 
 
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2020年1月、米運輸省は自分のペットをESAとして虚偽申告する搭乗客が増えていることが背景にあるとして、無料で旅客機の客室内に持ち込める動物の種類を制限する計画を発表。これにより、介助動物や一部の訓練を受けた精神科介助動物を除き、ESAの動物持ち込みは不可となるとの見通しです。

一部の身勝手な飼い主の虚偽のESA申請により、実際にESAの同伴を必要としている人までも一緒に搭乗することが不可能になったことは残念でなりません。とはいえ、日常生活で本当にESAが必要な精神疾患者と、ペットをESAと虚偽の申告をしてシステムを悪用する人、精神治療目的のESAとそうでないペットの線引きは行政にとっても難しい課題のようです。

プレビュー画像: ©️twitter.com/Alan Cummingpinterest/people.com