【長い人生を助け合って生きるふたり】72年間色あせない愛

子どもの頃は、映画やおとぎ話に描かれた永遠の愛を無邪気に信じていたはず。でも今はどうでしょう。永遠の愛を語ることが難しくなっていませんか？

恋愛や結婚をした当初は信じられた長年変わらぬ愛。でも年齢を重ね、相手との生活が長くなるにつれ、永遠の愛なんて幻想だったのかもと感じている人も多いでしょう。

でも、これからご紹介するメルとヴェラのストーリーを聞いたら、色あせない愛もあると信じられるかもしれません。

ヴェラがメルに初めて会ったのは18歳のとき。ヴェラはイギリスのウェールズにある病院で働く看護師。メルは第二次世界大戦当時エンジニアとして海外で働いており、帰国したばかりでした。彼女の一目ぼれだったと現在90歳になるヴェラは当時の気持ちを情熱を込めて語ります「彼を見た瞬間、彼を私のものにしたいと思ったの。そして、そうしたのよ！」

その日から72年、結婚してからは68年。二人の愛はまったく色褪せてはいません。95歳のメルは「終身刑よりも長いよね」とヴェラの話に冗談で返します。

長く幸せな結婚生活の秘訣は？と聞かれると、二人は簡単だと答えます。ただ一緒にいつづけること。何よりも大切なのは、いつでも相手を助けること。つらいときは気持ちを楽にしてあげること。二人でいれば何でもできるということをいつでも思い出すこと。

二人はこれまで幾多の困難な状況に耐えてきました。コロナ禍で孫やひ孫に会うことを禁じられている現在の状況もそのひとつです。それでも相手のためにもう一人がそこにいる、そのことが二人にとって一番大切な宝物だと言います。

メルとヴェラのストーリーは、72年間もの長きにわたって真実の愛が存在し続けることを示す現実世界のおとぎ話ですね。お互いを常に思いやる素敵なお二人、これからも元気でお幸せに！

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