ジョーク
ジョーク: 窃盗犯よ、神は見ているぞ
ある晩、片田舎の別荘に窃盗犯が侵入しました。フラッシュライトで室内を照らしながら、窃盗犯が貴重品を探していると…なにやら不気味な声がします。
「神はお前がここにいるのを知っているぞ」
Pixabay
ギョッとして飛び上がった窃盗犯、フラッシュライトを消し、身をかがめました。しばらくして何も聞こえてこないので、空耳だと言い聞かせ、また室内の物色を始めました。
机の引き出しを開けて金目のものを探していると、再びあの声が。
「神はお前がここにいるのを知っているぞ!」
恐怖にかられパニック状態の窃盗犯は声の主を探してフラッシュライトで室内を隅から隅まで照らしました。すると、部屋の片隅に置かれた鳥かごの中にオウムがいることに気づきました。オウムはじっと窃盗犯を見ています。
なんだ、鳥か…ホッと安心した窃盗犯はオウムに尋ねました。
「お前が言ったのか?」
「そうだ、お前に忠告してやる。神はお前の行いを全て見ているぞ!」なんと、オウムは答えます。
「ほお、警告だと?お前、何者だ」窃盗犯は薄ら笑いを浮かべ尋ねました。
「モーゼ」低いしわがれ声でオウムは答えました。
「モーゼだって? どこのアホがオウムにモーゼなんて名前をつけたんだ?」と笑いながら窃盗犯。
するとオウムはこう答えました。
「同じアホが名付けたんだよ。ドーベルマンに『神』って付けた奴がな」
