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ストーリー

幼い息子の肌の色が明るいということで、逮捕されるところだった黒人女性

「えええ?!」二度目の出産直後、生まれたばかりの次男を初めて目にしたエボニー・ランプキン(29歳)は仰天しました。11時間に及ぶ出産をサポートしていた助産師や医師もエボニー同様、驚きを隠せない様子でした。

「みんな目を白黒させてたわ。生まれたてのマシューは確かにとっても可愛かったんだけど、アフリカ系アメリカ人の私から赤毛の白人の子供が生まれたの。ビックリしたどころじゃなかったわ」とエボニーは出産当時を振り返り語ります。

 
 
 
 
 
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それから6年。次男マシューの赤毛と明るい肌色の由来は謎に包まれたままでした。エボニーとマシューの父親、どちらの家系にも赤毛の親族はいませんでした。とはいえ、赤毛は潜性遺伝なので父母のどちらかが赤毛をもたらす遺伝物質を引き継いでいたことは確かです。

マシューの遺伝の謎についてエボニーはさほど気にしてはいませんでした。愛すべき大切な息子であることに変わりなかったからです。マシューの髪の色が黒だろうとブルネットだろうとブロンドだろうとしても、エボニーにはさして大きな問題ではありませんでした。それでも、赤毛に明るい肌という白人の特徴を持った息子の母親が黒人であるということに対し、この数年間エボニーは世間の様々な反応を身をもって味わってきました。

 
 
 
 
 
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エボニーがマシューの母親だと知るとたいていの人々は驚きを隠せない表情を浮かべるのでした。悪意はないことは分かっていても、毎度の反応にエボニーはうんざり。母子の人種を超えた容姿のギャップに対する誤解が原因で、スーパーで警察沙汰になったこともありました。

「マシューをカートに乗せて買い物中、マシューが靴を放り投げるので拾って履かせたんですが…それを遊びだと思ってしまったようで、また投げたんです。繰り返し靴を投げるマシューにうんざりしていると、若い白人女性がマシューを一緒にあやしてくれました」とエボニー。

 
 
 
 
 
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エボニーはその女性にお礼を言い、再びマシューを乗せたカートを押しながら買い物を続けました。しかし、その様子を目撃していた高齢女性は、マシューが先ほどの若い女性の子供だと誤解。エボニーが勝手に他人の子を連れ出そうとしていると判断し、警察に通報したのです。

駆け付けた警察官は、たまたまその日に小児科を訪れたエボニーがマシューの出生証明書を持参していたにもかかわらず、エボニーを尋問しました。

「警察官は私の言い分を全然信じてくれませんでした。児童福祉課に通報し私を逮捕しようとしていたのです。幸いにもその寸前で、先ほどの若い女性が戻ってきて誤解を解いてくれました。人生で最悪の出来事でした」とエボニー。

 
 
 
 
 
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その酷い体験から数年後、マシューが幼稚園に通い始めると再び厳しい現実がエボニーに突き付けられます。ある日、マシューが泣いて帰宅しました。他の園児に黒人のエボニーが赤毛のマシューの母親であるはずがないと言われたからです。

「その一週間というもの、息子は赤毛の女性を見るたびに、自分の母親かと尋ねるのです。胸が張り裂けると同時に、母親として恥ずかしい体験でした。どうすればよいのか、すっかり途方にくれてしまいました」とエボニー。

 
 
 
 
 
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そんなとき、マシューの兄アダムが良いアイディアを思いついたのです。もし家族全員がマシューと同じ赤毛に髪を染めれば、こんな誤解は生まれないのではないかと提案したのです。どうすればマシューが家族との外見的特徴の違いから疎外感を抱く事のないようにできるか、幼いなりに考えたのでしょう。弟思いのアダムにエボニーは感動しました。

「マシューが初めて私たちの新しい髪色を見たとき、彼の目はパッと喜びに輝きました。『僕と一緒だね!』私たちにとって最高に嬉しい瞬間でした。マシューの反応に大いに救われました。あの日の喜びは、きっと一生忘れる事がないでしょう」とエボニー。

 
 
 
 
 
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弟想いの兄と愛情深い母と暮らすマシューは幸せですね。今後もエボニー一家が幸せでありますように!