えらい
誰一人、分娩室で起こった事態を受け入れる心の準備ができていなかった。衝撃的!
ある9月の午後に起こった出来事に、誰一人として心の準備はできていませんでした。そのとき、母親のプリシラは産科医のサンチェ医師や近親者に見守れ、生みの苦しみの真っ只中にいました。
しかし、サンチェ医師が赤ちゃんを分娩台で受け取った際、新生児から生きている兆候は見られず、プリシラを苦しめたこの分娩が死産であることをサンチェ医師は恐れました。出産予定日からすでに2週間が経過しており、合併症を引き起こしていた可能性があったのです。
しかし、母親とその家族に向かってこの悲しすぎる事実を告げることなどできませんでした。サンチェ医師は諦めずに蘇生を試みます。
サンチェ医師は、CPR(心肺蘇生法)を15分以上にわたり新生児に施し、あらゆる方法を駆使して赤ちゃんを生き返らせようとしましたが希望の灯は消えつつありました。しかし、それでも蘇生の試みを続けさせる何かがありました。そして25分後、新生児の背中をさすっていると信じられないことが起こります。
新生児が目を開き、最初の呼吸をしたのです!
医学的には説明がつかない、奇跡としか思えない出来事でした。
当時、サンチェ医師は医師を辞めることを考えていたようですが、この経験を経て気持ちが変わったのだといいます。今回の出来事は彼女にとって、命を救うという医療従事者の原点を見直すきっかけを与えてくれたといいます。
生まれてきた女の赤ちゃんは、マリア・テレサと名付けられました。美しい奇跡的なエピソードですね。
