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えらい

今にも車に轢かれそうな子猫に気がついた女子高生、彼女のとった行動に胸が熱くなる

動物の交通事故において、とくに猫の被害が多いと言われています。

NPO法人「人と動物の共生センター」の試算によると、毎年約29万匹の放し飼いの家猫や野良猫が交通事故により命を落としているそうです。これは殺処分数の10倍に相当します。

2017年6月2日の朝8時ごろ、ラッシュアワーで交通量の多い京都市内を走行していた車のドライブレコーダーが捉えたある動画が大きな話題を集めました。

こちらの動画をご覧ください。

車両が途切れることなく走行するラッシュ時間、しかしバイクとシルバーの車、黒のワゴン車が前方車が進んだ後も不自然に停車しています。

しきりに左側を気にするバイクの男性。その視線の先を見ると…

©️youtube/bonchi age

猫です。路上に小さな黒猫が迷い込んでいたのです。それもどうやらまだ小さな子猫。すっかりパニック状態で怯えているのが見て取れます。

シルバーの車は猫を轢かないよう確認し、ゆっくりと走行しますが、黒のワゴン車は後方に猫の存在を知らせるようにそのまま停車。バイクの男性は猫の救出に向かうのでしょうか、車道脇にバイクを寄せ、バイクから降ります。

その時でした…

©️youtube/bonchi age

猫の存在に気がついた通りがかりの女子高生が、歩道に荷物を置いて猫の元へと駆け寄ったのです。

車道で猫が無事かを確認し、急いで抱き抱え歩道に戻る女子高生。

©️youtube/bonchi age

猫を助ける女子高生を見守るバイクの男性と、ハザードを出して停車することで後方車に注意を促す黒のワゴン車とこのドライブレコーダー動画を撮影している車の運転手。彼らの協力もあり、女子高生は無事に猫を保護することができました。

YouTubeでは女子高生の勇気を讃える声だけでなく、子猫を救助するために自然と連携する周囲の車やバイクの運転手に対して称賛する声も数多く寄せられています。

その後、子猫は保護した女子高生によって引き取られ、元気な姿をTwitterで披露しています。

残念ながら、現在Twitterアカウントは停止していますが、たくさんの愛情を注がれてすくすくと成長している様子が過去のツイートから伺えます。

周囲の協力もあってこそ、将来の飼い主となる女子高生に無事に救われた子猫。路上でピンチ状態に陥っていた子猫に気が付き、自然と協力しあって猫を救出へと導いた人々の優しさに思わず胸が熱くなる動画です。

2017年6月4日に投稿されたこちらの動画は、これまでに1300万回以上視聴されており、世界各地から感動の声が寄せられています。

また、この動画は5年以上前のものですが、今月になって再びこちらのTwitterに投稿され、話題を呼んでいます。

動画の子猫は無事に危機的状態を脱することができましたが、残念ながら猫の交通事故被害は日々起きています。事故により命を失う猫や犬、その他の動物の悲劇が少しでも減るよう、願わずにはいられません。

プレビュー画像:©︎youtube/bonchi age