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トラの檻の中の掃除をするために、池の水を抜いた飼育員。すると、目を離した瞬間、トラが!

栃木県、那須サファリパークで飼育されていたベンガルトラ「ボルタ」が6月8日に急性心不全のため亡くなっていたことが発表されました。

ボルタは世界で約30頭しかいない希少な金色の毛色や模様を持つゴールデンタビータイガーとして知られ、その愛嬌あふれる表情と穏やかなおっとり系キャラで人気を博していました。

今回はボルタを偲び、過去記事から在りし日の姿を紹介します。

密林の王者、トラ。サバンナの王者ライオンと双璧をなす孤高のハンターです。

その美しい縞模様はジャングルに身を潜め獲物を狙う際に、カモフラージュの役割を果たすと言われています。

そんな「王者」の威厳溢れるトラのイメージを覆しかねない、あるTwitter投稿を紹介します。

『那須サファリパーク』の公式Twitterの投稿によると、飼育員が掃除をするために池の水を抜いたところ…

「あの…水は?水、ないんすけど…?」

連日猛暑日の昨年8月上旬、トラのボルタはこの日もいつものように池に入って涼もうとしたのでしょう。水が抜けた池の中からこんな切ないお顔で飼育員を見つめていたのです。

©️twitter/那須サファリパーク

「み、水は…?」訴えかけるようなボルタの瞳、全身から伝わるションボリ感。

ボルタの哀愁漂うこの画像はTwitterで拡散され、多くの21万件を超える「いいね」を集め、ボルタの反応に対し数多くのコメントが寄せられました。

「早く・・・早くお水を・・・・😭!!!」

「虎『あの…みず…み…』」

こんな顔をされたら池の掃除もそこそこに急いで蛇口をひねってしまいそうですね。

でもご安心ください。撮影から約30分後には池の水がたまり、ボルタもキリッした表情に。

先ほどのショボン顔のトラとは別トラ級のこの表情。目に輝きが戻っています!

トラはネコ科では珍しく水浴びが好きな動物、夏場はよく水浴びをしているそうです。

那須サファリパークによると、ボルタは元々おっとり顔の癒し系フェイスなんだとか。確かに、世間一般に思い描くトラのイメージとはだいぶ異なるような…

ありがちなトラのイメージ:

一方、癒し系フェイスのボルタ:

どう猛なジャングルの王者らしからぬホンワカ系の魅力で人気を集めています。

ボルタ専用のTwitterアカウント「#ボルタのいる生活」からボルタの日常を垣間見ることができます。(亡くなってからの更新は#ボルタのいた生活になっています😢)

ちなみにコロナ禍でのボルタの趣味は「草むしり」だったようです。

自分の敷地の雑草を自ら抜いてお手入れ…素晴らしい!と思いきや、土が口に入ってしまい、こんな顔に。

「孤高のハンター・トラ」のイメージを覆す、ホンワカ系の和みオーラが滲み出ているボルタ。2021年の猛暑も例年同様、池で気持ちよさそうに涼んでいました。

今年1月には獣舎外の通路にいたボルタと飼育員1人が遭遇し、救助に入った飼育員も含め計3人が襲われる事故があり、同園は同月下旬まで一時営業を停止していました。

那須サファリパークによると、7日に11歳の誕生日を迎え、元気に餌も完食していましたが、8日の朝に動かない姿で発見されました。死因は急性心不全だったそうです。

那須サファリパークでは、6月29日までボルタのために献花台を用意し、写真も展示しています。

来園客はもちろんのこと、ネットを通して私たちを和ませてくれたボルタの冥福を心からお祈りいたします。

プレビュー画像: ©️pinterest/nekomemo.com

トラの檻の中の掃除をするために、池の水を抜いた飼育員。すると、目を離した瞬間、トラが!トラの檻の中の掃除をするために、池の水を抜いた飼育員。すると、目を離した瞬間、トラが!