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「鳴き声がする!」壁の隙間に5日間閉じ込められていた犬を近隣住民が発見

米オハイオ州シンシナティに住むリン・ハーマンとコンスタンス・フリックは、突然姿を消した愛犬ガーティを必死に捜索していました。ガーティはこれまでも周辺の森に遊びにいくことがよくありましたが、いつもはすぐに戻ってきていたのです。しかし今回は違いました。ガーティーがいくら待っても戻らず、不安になった二人は、周辺の家にチラシを配り、犬の写真を載せた捜索ポスターを貼りました。しかし、ガーティーはまるで地面に飲み込まれたかのように何の手がかりも得られません。

ガーティが行方不明になって5日が経過した2021年7月19日、近所に住むヴァネッサ・ローランドは、ガレージの壁の後ろから聞こえてくる奇妙な音を聞きました。壁に耳をつけ、どこから音がしているのかを突き止めようとした彼女は確信します。「犬の鳴き声がする!」そして、ここ数日、近所に貼られていた捜索ポスターを思い出したのです。

©Facebook/Cincinnati Fire Department

ご近所の愛犬が、ガレージと家の壁の隙間に落ちて動けなくなっているのではないかと考えたヴァネッサはすぐに消防隊に通報します。消防隊が到着すると、ヴァネッサの疑いが正しかったこと、犬がガレージと家の壁の間に転落し、挟まっていることが分かりました。しかし、救出は予想以上に難しいものでした。

©Facebook/Cincinnati Fire Department

家とガレージの間の隙間は非常に狭く、消防隊でも隙間から犬を引き上げることはできなかったのです。消防隊員のジェニー・アトキンズは内側から壁に穴を開けるしかないと判断し、ハンマーで壁を壊していきます。

©Facebook/Cincinnati Fire Department

ハンマーで叩くたびに壁に少しずつ穴があきます。ジェニーが穴の中に腕を伸ばすと、ひょっこりと黒い鼻が現れます。ガーティです!

©Facebook/Cincinnati Fire Department

助け出されたガーティーは、ジェニーに抱き抱えられ、穴から出てきます。壁の隙間で水も食べ物もない状態で、ガーティーはよく耐え抜きました。

©Facebook/Cincinnati Fire Department

ガーティーはガレージの外で待っていた飼い主のリンの腕の中に大喜びで駆け込みます。5日ぶりの再会です。

©Facebook/Cincinnati Fire Department

ガーティー救出の様子はこちらの動画で見ることができます。

幸いガーティーには怪我はなく、数日ゆっくり休むと、すっかり元気になったそうです。飼い主の二人はヴァネッサに感謝してもしきれないと語っています。

愛犬がまさか壁の隙間にはさまっているなんて、想像もつきませんよね。無事に再会できて本当によかったです。

 

プレビュー画像: ©Facebook/Cincinnati Fire Department