今日から使えるトリビア:日本・中国・韓国のお箸にまつわる話

世界中に住む中国人華僑の存在や、寿司などのアジア食文化人気のおかげで世界中で箸を使う人が増えています。 でも箸の文化圏の中を見てみると、皆さんもご存知の通り微妙に違う種類の箸が使われています。中国は長い箸、日本は先の細い箸、韓国は金属の箸を使っています。ではなぜそのような違いが生まれたのでしょう。

中国では昔、竹製のピンセットのようなもので食べ物を掴んでいました。そして箸が使われるようになり、紀元前4世紀ころまでにはかなり普及したようです。宋朝の10世紀ころに食卓と椅子が中央・西アジアから伝わると、食事を皆で分けながら食べる習慣ができました。

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その結果離れたところにある器にも箸を伸ばせるように長く作られています。

日本ではあまり食べ物を分けなかったので、箸の長さは中国の箸に比べて短いものに収まりました。また箸の動線も自分の目の前の器との往復がメインとなるため、箸は器と人の間に平行に置かれるようになりました。中国では遠いところまで箸を伸ばすことが多いので使う人の右側に垂直に置かれ、その箸先は食卓の中心部に向かっています。

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また日本では焼き魚を食べる時などに骨を取ることが多いため、他の国々に比べ先の細い箸が使われているそうです。

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中国では近世まで銀の箸と象牙の箸が富者の象徴でした。銀の箸は毒に反応して変色する特性があるため、自衛のためとしても使われました。

それが韓国の貴族に7世紀頃に伝わり、一般庶民も真似て金属の箸を使うようになりました。また韓国では焼肉を食べることが多いため、金属製の方が長持ちするからとも考えられています。

韓国の金属製の箸の中には平たいものが多いですが、材料を節約するためや、置く時に安定するからなどの説があります。

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これらの歴史は箸の歴史の研究の第一人者ローワン大学のエドワード・ワン教授の著書「Chopsticks」などに記されています。こちらのビデオ(英語のみ)ではそのダイジェスト版がご覧になれます。

普段何気なく使っている箸に、こんなにいろいろな歴史が隠されているなんて驚きです。今度中国や韓国を尋ねる際に、この知識をご飯のおかずとして楽しんでみてください。

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