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電車の中で本を読んでいると突如アフリカ系の女性が涙を流し始めた。理由を聞いてその場から動けなくなった
突然ですが、みなさんは外国を訪れたことはありますか?言葉も文化も分からない慣れない土地に行くと、誰も自分のことを理解してくれないような気持ちになって、孤独感に襲われたりしますよね。しかしそんな中で、少しでも自分の文化に理解を示そうとしてくれる人がいると、大きな安堵感や感謝の気持ちが湧いてくるようです。
そんなことを証明するかのようなエピソードが、今Twitter上で大きな話題を呼んでいます。投稿したのは、Twitterユーザー・令慈さん。
大したことじゃないけど。
昨日電車で読書してたら向かいに座ってたアフリカ系とアジア系の女性に声かけられて。アジア系の方が通訳するには「大変失礼ですけど何を読んでらっしゃるんですか」「スマホ見てる人ばかりの中で読書されてるので気になって」と。で、カバーを外して河出文庫版の(続く)
— 令慈 (@lazie_rage) 29 August 2019
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』を見せたらアフリカ系の女性が急に泣きだして。どうしたのかと尋ねてみるとどうやらその方はナイジェリア人だそう。日本人にナイジェリアの女性の苦悩を少しでも知ってもらえて嬉しい、ありがとう、と何度も言われた。(続く)
— 令慈 (@lazie_rage) 29 August 2019
感謝されることないです、人なら苦悩分かち合って当然じゃないですかと答えると今度は二人して泣きだした。しばらくして落ち着いた様子なので目的地に着くまで三人で読書談義。嘘のようなほんとの話。
— 令慈 (@lazie_rage) 29 August 2019
昨日電車で読書してたら向かいに座ってたアフリカ系とアジア系の女性に声かけられて。
アジア系の方が通訳するには「大変失礼ですけど何を読んでらっしゃるんですか」「スマホ見てる人ばかりの中で読書されてるので気になって」と。
で、カバーを外して河出文庫版のチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』を見せたらアフリカ系の女性が急に泣きだして。
どうしたのかと尋ねてみるとどうやらその方はナイジェリア人だそう。日本人にナイジェリアの女性の苦悩を少しでも知ってもらえて嬉しい、ありがとう、と何度も言われた。
感謝されることないです、人なら苦悩分かち合って当然じゃないですかと答えると今度は二人して泣きだした。
しばらくして落ち着いた様子なので目的地に着くまで三人で読書談義。嘘のようなほんとの話。
令慈さんが読んでいた本、『なにかが首のまわりに』は、1977年ナイジェリア生まれの作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの短編集。収録されている短編は、人種、ジェンダー、家族にまつわるステレオタイプな思考から来る苦悩を繊細に書き綴ったストーリーの数々です。
涙を流したナイジェリアの女性、きっと、自分たちが感じている苦悩に少しでも思いを馳せてくれている人が遠い国の日本にもいるのだと知って胸が熱くなったのでしょう。
このツイートは多くの反響を呼び、それを受けてこの本を出版している河出書房新社は、ネットで表題作を全文公開しました。結果サーバーがダウンするほどのアクセスが殺到したと言います。
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ短編集『なにかが首のまわりに』から表題作「なにかが首のまわりに」を全文公開しました。
誰もが、自分でない誰でもに、思いを致す世界になりますように。お願いだから。今、特に思います。
【全文公開】なにかが首のまわりに|Web河出 https://t.co/yikvvqDKkd
— 河出書房新社 (@Kawade_shobo) 3 September 2019
いかがでしたか?令慈さんにとっては、軽い気持ちで手に取った本だったのかもしれませんが、それが遠いナイジェリアからきた女性にとってはどれほど嬉しいことだったでしょう。『なにかが首のまわりに』はこちらから購入することが出来ますので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね!