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「太ったおっさん」の名で知られるタイの猿、観光客から餌をもらい続けた結果…

飽食のこの時代、欲望の赴くままに食べていては肥満&メタボ街道まっしぐら。

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健康的なライフスタイルを心がけ、ダイエットが永遠のテーマとなっている人も多いはず。しかし、これはなにも人間に限ったことではないようです。

タイの首都バンコクの市場周辺に生息する野生のサルが、観光客から高カロリーのスナック菓子やソフトドリンクを与えられた結果、超肥満体型に激太りしてしまったのです!

衝撃的なまでに太ったおサルの姿をご覧ください。

 
信じがたいほどに膨れ上がったお腹!一瞬、テーブルかと見まごうほどです。もらったスナック菓子を貪る姿に「この後に及んでまだ食うか」とツッコミたくなってしまいます。

YouTube/Lekbiz Childtoy

地元では「Uncle Fat(太ったおっさん)」の愛称で親しまれている有名ザルだそうです。太ったおっさんの体重は27キロ。同種の猿の平均的な体重の3倍です。

YouTube/ Viral Press

遠くからだと、サルなのか判別しがたいほどの肥満体系…歩くことはできるものの、大きなお腹を地面に擦りながら歩くため、腰やお腹への負担が心配です。歩く様子はこちらの動画からご覧いただけます。

 
観光客が無責任にスナック類や餌を与えすぎた結果、ここまで肥大化してしまったのです。その体系により地元の有名ザルとして知られるようになった太ったおっさんですが、名声が高まるとともにますます肥大化が止まらず健康状態を懸念した野生動物保護局により、2017年獣医の管理のもと徹底的なダイエットがスタート。肥満による疾患が引き起こされるリスクが低い体重に減量する予定でした。

しかし、一時的に体重は落ちたものの、盗み食いを覚えあえなくリバウンド。そしてついに行方をくらましてしまったのです。
2019年2月26日を最後に消息を絶った太ったおっさん。半年経った現在もいまだに姿を消したままです。
 
「サルを愛する会」会長のカビナファット・モンコルテチャットによると、サルは死を悟ると群れから離れて人目に触れない場所で死ぬことがあるそうです。太ったおっさんはすでに20歳とサルの平均寿命を超えており、ここ最近は体力・食欲ともに落ちていたため、死を悟ったとしても不思議ではないそうです。
 
もしかしたら、死期が近づき、近隣の森の中へと入っていったのではないかと噂される太ったおっさん。あれだけ沢山食べて超肥満でありながら、平均寿命よりも長生きできたことはラッキーだったのかもしれません。

YouTube/ Lekbiz Childtoy

通常のサルと比べ、もはや異形のレベルまでに肥大化してしまった1匹のサル。その姿は、野生動物に無責任に食べ物を与える前に、その行為が動物たちにどんな影響を及ぼしてしまうのか考えるべきだということを教えてくれます。