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びっくり

世界一太ったティーネイジャーの少女が手術室に入った。9カ月後、少女は皆を大いに驚かせる。

メキシコのシナロアという町に住む15歳の女の子ダヤナ・カマチョは、なんと体重が195キロもありました。彼女は自らが口にする食べ物の栄養やカロリーなどをこれまで全く考えず、さらに運動もせず座りっぱなしの生活を送っていたそうです。幼少期から少しずつ着実に体重が増加していった結果、「世界で最も太っている子供」という不名誉な称号を持つに至ってしまったのです。

YouTube/Univision Noticias

彼女が日々食べる大量のジャンクフードとお菓子、さらに全く運動しないことによってダヤナは深刻な健康状態となっていました。とりわけ早急に対応が必要だったのは、夜眠っているときに太り過ぎが原因で気管が圧迫され、いわゆる「睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれる状態に陥ってしまっていたことです。母親のラモーナ・カリッジョは、夜中の間中常に娘の体勢を動かし、完全に無呼吸のままで身動きが取れなくなることが無いようにしていたといいます。もちろん彼女の問題はこれだけではありません。何より、ダヤナはもはや立つことも歩くこともできなくなってしまっていたので、他の同年代の友人たちと同じような生活を送ることがそもそも不可能だったのです。

あるとき、ラモーナは意を決して娘のために行動を起こすことにしました。彼女は何とラジオ局に連絡し、電波を使って娘を助けてくれる人を募ることを思いついたのです。しかし、母のこの行動が後にダヤナにとって人生が変わってしまうほどの大きなインパクトを与えることになります。

このラジオを聞いてダヤナの元に駆け付けた専門家は、まず彼女のこれまでの怠惰な習慣を完全に見直し、健康的な食事を摂ることと運動を行うよう指導したそうです。さらに、ダヤナがすでにかなり深刻な状態にまで陥ってしまっていることを鑑み、胃を50平方センチほどにまで縮小させるためのバイパス手術を敢行します。この手術の目的は、ダヤナが食べることのできる量を物理的に減らすと同時に、彼女がすぐに満足感を得られるようにし、フラストレーションを貯めないようにすることでした。

以降数か月間、ダヤナは砂糖の入ったジュースやジャンクフードを食べたいという欲求と闘い続けました。幸い精神科医の助けや手術の成果が出たこともあり、彼女は強い意志を何とか保ち、リバウンドすることもなかったといいます。そして9カ月後…ダヤナは何と100キロもの減量に成功したのです!このとんでもない減量は、まさに彼女の大変な努力と不屈の決意が生み出した奇跡といえるかもしれません。

しかし、ダヤナの挑戦はこれで終わりではありませんでした。というのも、彼女の最終的な目標は体重を75キロほどにまで減らすことだったからです。かなり難しい目標ではありましたが、それでもダヤナは決意をもって挑戦することを決めたといいます。「ダヤナはようやく他の同年代の女の子たちと同じように、歩き、走ることさえできるようになりました。もうすぐ学校にも通えるようになるはずです。彼女はいじめられることを恐れず、友人や家族との関係を少しずつ構築していこうと努力しています」ダヤナのこの減量プロジェクトの始めからサポートし続けている医師はこう話します。

体重も軽くなり、見た目も可愛らしさを取り戻し始めているダヤナですが、彼女にとって今一番の喜びは、きれいなお気に入りのドレスを着れるようになったことだそうです。とはいえ、ダイエットは後半になればなるほど体重が落ちにくくなるというのも事実で、彼女にはまだまだ数多くの障害と長い道のりが待ち受けています。それでもダヤナがきっとこの壁を乗り越え、自らに課した目標を達成できることを周りも信じているといいます。彼女は既にこれまでの努力が少しずつ実り始めていることを実感しはじめているはずです。

こちらはダヤナについて紹介した地元のニュース番組です。

幼少時や思春期の肥満については今世界中で深刻な問題になりつつありますが、特にメキシコではその割合が顕著だと言われています。この問題は食生活やライフスタイルが乱れてしまうことにより起こるもので、ダヤナのケースも決して珍しいものではありません。しかし、彼女の変わろうとする努力の過程を知ることで、誰でも努力すれば健康に、そしてより社会的なライフスタイルを獲得できるのだということを教えられるはずです。最終目標を達成することができるといいですね!