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脱・脱毛!ムダ毛処理を一切やめた31歳女性が 嫌がらせを受けた体験を語る

「脱毛」は驚くほど儲かるビジネスだと言われています。全身ツルすべ肌を理想とする多くの女性、そして男性のために、最新技術が日進月歩で開発され、脱毛市場は何千億円規模に拡大しています。

特に女性にとって、頭髪、まつ毛、整えられた眉毛以外の体毛は存在すらも許されないかのよう。それ以外はすべてムダ毛と呼ばれ、定期的に処理しなければならない不自然なものとして扱われます。「女性であっても自然に過ごしていれば毛が生えてくる」という当たり前の事実がタブー視され、体毛の濃い女性やヒゲの生えた女性を見ることは今ではめったになくなりました。

いつの頃からか女性自身が、ムダ毛処理をしていなければ女性として見られない、冷たい視線や心ない言葉を受ける、恥ずかしいと思い始めます。体毛を剃れとはっきり言われたことはなくとも、なんとなくの暗黙のルールを感じとるのです。

しかし「どうして女性ばかりが世間の理想を押し付けられなくてはいけないの?」と、型にはめられることに疑問を持った女性もいます。デンマークの首都コペンハーゲン出身のエルディナ・ジャガンジャックは、たとえ見知らぬ人々からの視線や心ない言葉を受けようとも、自然体でいる自由を選んだ女性です。

31歳のエルディナは、1年前の2020年3月、ムダ毛処理を一切やめました。その結果、鼻の下にはひげが生え、左右のまゆ毛がぶつかり合ってしっかりとした一本眉に。彼女はそんな自分の写真をSNSに投稿しました。さらに「脱毛をしていない自分も以前と同じように十分女性らしいことに気づいた」とコメントしています。

しかし、街で出会う人のなかには、彼女を見て、あからさまに嫌な顔をしたり、面と向かって侮蔑的な言葉を投げかける人もいます。見ず知らずの男性から「毛を剃れ!」と言われたこともあるそうです。その男性は、まるで自分がサービスを受けられないことに不快感をあらわにする客のようだったと言います。

エルディナは、外見で人を判断する人について「友達になりたくない人を見分けるのに役立つわ」とあっけらかん。そのような人とは距離を置くのが一番だと言います。

そして、彼女の見た目にかかわらず、彼女自身の人間性を好きでいてくれる人と繋がりを持っていれば、それでいいと気がついたと言います。また、SNSでもネガティブな反応以上に称賛する声の方がはるかに大きいとのこと。

もちろん、女性はひげを剃り、眉毛を整えたっていいのです。でも、エルディナのように自然のままに伸ばしたっていいのです。それは個人の自由であり、誰も無毛であることを強要されるべきではありません。エルディナはこう語っています。「私が伝えたいのは、私たちは皆違うということ。誰が正しいとか間違っているとかはありません。性別に関係なく、誰もが自分の外見を好きにする権利があるはずです」

プレビュー画像: ©Facebook/Nogoyá Radios

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