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病室のベッドで眠っていた女性患者。目覚めると、何百匹ものこの生き物が体の上を這っていた。

衛生管理の徹底は病院の基本条件です。病院を受診に訪れる人は誰しもが常に清潔に保たれた院内を想定することでしょう。しかし、人員不足により稀にとんでもない事態を引き起こした病院もあるようです。

イタリア南部の都市ナポリのサン・パオロ病院は人員の激減により陷った状況によって全国に知れ渡るスキャンダルへと発展しました。骨折後に敗血症を引き起こし当病院に入院していた女性患者は眠りから覚めたベッドでゾッとせずにはいられない驚愕の発見をしました。なんと、数百匹もの大量の小さなアリがシーツの中にひしめいていたのです!!

蔓延するアリに最初に気づいたのは病院関係者であるのか実際に写真を撮った女性患者の関係者であるのか定かではありません。しかし野党の緑の党の議員が問題の画像をオンラインに投稿すると、全国規模の激しい抗議が広がり、イタリア国内の病院の衛生問題に対する議論を巻き起こすきっかけとなりました。

当病院の衛生管理責任者であるヴィト・ラゴー医師は「大変恥ずかしい事態で申し訳ない」と述べており、アリの蔓延予防のため害虫駆除措置をとりました。

厚生相のベアトリーチェ・ロレンチニは、衛生レベルがこのように低下することになった原因背景を解明するため特別調査団を編成しました。その一方、ナポリ州知事は問題の病院の調査に乗り出しました。

本来ならば清潔で安全であるべき病院でこのような事態に遭遇するなんて、誰が想像したでしょう。女性患者にはとんだ災難でしたが、もし画像が世間に公開されていなければ被害はさらに広がっていたかもしれません。女性患者にとって今回の事件がトラウマとなることがありませんように。