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学校で教師によるパドルでの生徒への虐待行為が再び認められることに

The Three Rivers school district in Texas is now allowing teachers to hit misbehaving students with wooden paddles.

テキサス州スリーリバーズ地区のある学校では、教師が生徒を叱る際に木製のオールのような叩き棒で体罰を与えることを許可しています。

今週初め、当地区の二校の管理組合は全会一致で児童への体罰を解禁することを決定しました。新学期の開始にあたり、同校に通う全生徒約700名の保護者は書面で体罰を認める同意書を提出、あるいは承諾を拒否するか選択を迫られています。

テキサス州は学校で教師が生徒に体罰を加えることを公式に許可しているアメリカ国内の15州のうちの一つです。

日本では学校教育法により体罰は禁止されており、教育現場で体罰を禁止とする意識が近年高まりを見せています。先進国の多く、特にヨーロッパでは日本以上に体罰に対して厳しい見解が示されており、法律で体罰を禁止しています。度々体罰を受ける児童は肉体的だけでなく精神的にも苦痛を受けるため、現代社会では指導法としての体罰の効果が大いに疑問視されています。同級生の前で体罰を受けることで更に屈辱感を味わった生徒の中には、心の傷が大人になっても癒えることのない長期的ダメージとして残る場合もあります。こうした罰を頻繁に受ける生徒はより攻撃的な性質となりがちで、将来薬物・アルコール中毒などの問題を抱えたり、鬱やその他の精神疾患を患いがちな困難な人生を歩む傾向にあるという報告もあります。

学校管理側は再び指導法として認めることになった体罰が教室内の規律改善につながることに期待しています。校則を破ったり反抗的な態度をとる生徒はこうした叩き棒を使った体罰を受けることになります。指導として体罰を加える教師側もその裁量により一層の責任を負うことになるでしょう。