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戦争を生き延びた軍人は挙式した。しかし妻のウェディングドレスの素材を知ったとき震えが止まらなかった。

クロード・ヘンジンガー少佐はアメリカの空軍兵士。第二次世界大戦中の1944年に、任務を終えて、戦闘機で基地に戻る途中、エンジンが突然火を吹きました。戦闘機から緊急脱出してたどり着いたその先は、中国大陸。しかしパラシュートで着地したその時は、クロードは一体自分がどこを彷徨っているのかなど知る由もありませんでした。

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クロードは尖った岩の上に着地し、怪我を負っていました。たどり着いた見知らぬ土地、夜は凍えるように寒く、暗く、時間は永遠のように感じられました。どこに行けばいいのか、自分がどこにいるのかさえわからず、痛みと不安に苛まれるクロードが唯一手にしていたもの、それはパラシュートでした。パラシュートはクロードを寒さから守り、なおかつ出血を抑える止血帯の役割も果たしていたのです。

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その後、クロードは運よく救出され、無事アメリカに帰還します。

戦争が終わり、クロードは生まれ育ったペンシルバニア州に戻ると、幼馴染だったルースという女性と付き合い始めます。そして1947年、ついにクロードはルースにプロポーズすることに決めます。しかしプロポーズ方法は一風変わっていました。結婚指輪を見せる代わりに、クロードは自分を救ってくれた幸運のパラシュートを差し出し、「このパラシュートでウェディングドレスを作ってくれないか、そして僕と結婚してくれないか」と頼んだのです!

ルースは両方の質問に即座にイエスと答えました。しかし、そう答えたはいいものの、どうやってそのナイロン製のパラシュートをウェディングドレスに変えたらいいのか、見当もつきませんでした。しかし町を歩いていた時、インスピレーションが閃きます。映画「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラの身につけていたドレスのようにしてみてはどうだろう…?

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こうしてルースは、近所の仕立て屋と協力して、ドレスを作り始めました。ルースは自分でスカートの部分を縫い上げました。伝統に従い、クロードは花嫁がバージンロードを歩いてくるまで、ウェディングドレス姿を見ることはできませんでした。ルースによると、クロードはパラシュートで出来たウェディングドレスに感激していたそうです。

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クロードは1996年に亡くなり、夫婦は49年間の結婚生活に幕を閉じます。しかしルースが作ったパラシュートウェディングドレスは、その後2人の女性に着用され、現在はスミソニアン博物館に展示されています。

いかがでしたか?クロードにとって、パラシュートは幸運の象徴だったのでしょうね。ぜひシェアしてくださいね!