子ども
髪が長い男の子ってどう?長髪のせいで「ここは男子トイレだよ」と毎度言われる11歳の少年
アメリカで、髪の長い11歳の息子に対する世間の固定観念に心を痛めている母親がいます。息子が公衆トイレに入るたびにギョッとされたり、ステレオタイプを押し付けられり、心ない言葉をかけられたりすることにうんざりしているのです。
彼女の名前はエリザベス。
ある日、エリザベスと11歳の息子は、車で実家に向かっていました。途中、息子のお腹の調子が悪くなったため、休憩所に立ち寄ります。エリザベスがトイレのドアの前で待っていると、声が聞こえました。

「ここは男性用トイレよ!」と、トイレに入った息子を追いかける女性。その女性はおそらく、11歳の息子の後ろ姿を見て、女の子と勘違いし、気まずい状況から息子を守ろうとしたのでしょう。
エリザベスの息子の髪は肩までありますが、キュッとお団子に結んであります。襟足だけ刈り上げたスタイルです。
エリザベスは心配しましたが、息子は女性に「オーケー」と親しげに返事をしました。このような声をかけられたのは、今回が初めてではないのです。「あの女性は何も知らなかったのよ」と、母親は心の中で思います。
しかし、トイレに入ると、エリザベスの息子はまた見咎められます。
「どうして男子トイレに女の子がいるんだ?」一人の男が声を張り上げます。必要以上に大きな声です。
3児の母は息子のために外から答えます。「男の子ですもの。髪が長いからって女の子とは限らないわ 」と。男は短く 「すまない」と謝りました。

このまま平和に終わればよかったのですが、男はもうひとこと付け足しました。
「男だってわからなかったんだ。俺が子どもの頃、男の子っていうのは・・・.」エリザベスは彼に最後まで発言させませんでした。
「いったい何を言ってるの?70年代には男の子は長髪じゃなかった?」
たとえ70年代でなくても、60年代でも80年代でも、長髪の男性はたくさんいました。髪の長い男性は、決して新しい現象ではありません。
エリザベスは、これで議論が終わることを望んでいました。しかし、男はもう一度振り返って、「まあね。でも団子にした男はいなかったよ」と答えました。
これを聞いてエリザベスは確信しました。男は自分から白状したのです。彼は最初から男の子だと知っていたのです。息子の髪型をバカにするために大声を張り上げたのでしょう。
男に最後まで言わせておくわけにはいかないと、エリザベスは付け加えました。「バカにしているんですか?出て行って」
しばらくして、別の男性がトイレを出て行きながらこう言いました。「あいつはメガネが必要だ」エリザベスはこの励ましをとても嬉しく思いました。

しかし、この混乱の中で、忘れてはいけない人がいます。まだ11歳の彼女の息子です。「嫌な気持ちだったよね」と聞くと、11歳の少年は「大丈夫だよ」と青ざめた顔で答えました。
このような状況は今回が初めてではありません。エリザベスと息子は、男の子が髪を伸ばすことについて何度か話し合ったことがあるそうです。
今回のようにトイレで声をかけられることは何度もあり、ほとんどが単なる勘違いですが、謝罪がないことも多いのです。なかには、自分のステレオタイプを押し付けようとする人や「気持ち悪い」など暴言を吐く人までいて、そういう人に会うのは本当に不快です。
エリザベスの息子は、それでも自分のヘアスタイルを続けています。そのことをエリザベスは誇らしく思っています。
みなさんは男の子が髪を伸ばすことについてどう思いますか?是非ご意見をお聞かせください。
出典:lovewhatmatters
プレビュー画像:©Pinterest/NateBrown,©Pinterest/LBHairMen
