ちえとくをフォローする

びっくり

腰から上はごく普通に見えるこの女性。しかし、全身を目にすると、信じられない光景が!

80歳のキャシー・ユングはギネスブックにその名が載っています。ギネスブック認定の背景にはキャシーの奇妙な、ときに人々をギョッとさせる嗜好がありました。ことの始まりはヴィクトリア朝時代の衣装が大好きなキャシーがコルセットのめくるめく世界に夢中になったことがきっかけでした。1986年当時、ごく平均的なウエストサイズであったキャシーは夫ボブに励まされ、サイズダウンを決意しました。キャシーが目指した方向性はいささか奇妙なものであったのかもしれません。

YouTube/TLC

1959年に結婚して以来、キャシーとボブの理想的な女性美とは細っそりとしたウエストに他ならないそうです。1983年にイギリスを旅した際、現地で細いウエストを追求する人々に出会ったことがきっかけとなり、その3年後の「ウエスト改造計画」を実行する足がかりになったそうです。

「当時、アメリカ東部の小さな地域社会に住んでおり、コルセットで締め上げた細いウエストへの理解には程遠い環境でした。イギリス旅行に出る前は、細すぎるウエストは地域で浮いてしまうと思っていました。イギリスで出会った二人のコルセット愛用者は一般社会に溶け込み、比較的普通の人々とそう変わらないように見えました。そういった経緯に後押しされ、細いウエスト作りを実行することにしたのです」

ウエスト改造計画当初、キャシーのウエストは約66cmでした。より細くサイズダウンするため、午後にコルセットを装着し、夜は幅広のトレーニングベルトを着用しました。コルセットの紐ををきつく締め上げウエストを圧迫することにより、より細いウエストラインを実現するのです。

 

YouTube/TLC

コルセットの装着年月を重ねるにつれ、キャシーのウエストはどんどん細くなっていきました。夫ボブは内科医であり、このコルセット矯正過程がキャシーの内臓に負担や悪影響を及ぼさないか確認しました。ボブの医師としての見解によると、「胃を圧迫し負担をかけるため、一度に通常の食事量を食べることはできないでしょう。妊娠中期から後期の状態に比べればさほど内臓の位置に変化は見られませんが、多少は内臓が一方に寄ってしまうかも知れません」とのこと。

「細っそりとしたウエストラインに惹かれます。細ければ細いほど、魅力的ですね」ボブは細いウエストを持つ妻の大ファンだそうです。

 

YouTube/TLC

現在、キャシーはコルセットを毎日24時間装着しています。25年間ものコルセット装着歴により、ウエストはわずか38cmの細さになり、「存命する世界で最もウエストの細い人物」として受賞しました。コルセットを日常的に装着する生活によってキャシーの身体はすっかり変形してしまいましたが、本人と夫は手に入れた細いウエストに満足しています。しかし、誰もがこの変身ぶりを喜んでいるわけではありません。成人した娘の一人は母の偏ったエキセントリックな嗜好に辟易しています。

「娘は意固地に私が身に付けているコルセットやスタイルに対して意見しては、『こんなものを着けたまま学校に来ないでよ!』なんて言ったものです」とキャシー。うーん、なんだか娘さんの気持ちが分かる気がしますね….

キャシーの嗜好に異を唱えるのは娘だけではありませんでした。細すぎるウエストで日常生活を送るなか、ときには周囲の反応にうんざりすることも多々ありました。

「確かに、私たちにとって社会問題とも言えることですが、人々全員が私たち夫婦のウエストかける情熱への理解を示し、コルセット締め上げた細いウエストを美しいと認めるわけではありません。また、車の運転に支障をきたすなど、日常生活に問題が生じることも多々あります。コルセットは装着に時間がかかり、皮膚にも負担がかかるため、身体へのケアが欠かせません」

YouTube/TLC

キャシーとボブの細いウエストへの情熱は世間一般の人々にとっては理解しがたいものではありますが、二人は周囲の反応を物ともせず共通の趣味を追求することに満足しています。たとえ日常生活に支障をきたしても、装着に毎日2時間をかけようと、そうした日々の生活の犠牲を払って手に入れた完成作品とも言えるキャシーの細いウエストは二人の誇りでもあります。

こちらから夫妻の細いウエストにかける情熱と努力のエピソードについて視聴できます(英語音声のみ):

キャシーのそのユニークすぎる姿は人々の注意を引き、物議を醸す恰好の題材となりました。日常生活に支障を来たしてまで過剰な身体改造を優先する夫妻のライフスタイルに対して、過剰なダイエットと同様に他人に影響を及ぼしかねないと懸念する声もありました。果たして、健康に影響を及ぼすこうした個人的な理想美の追求に対する是非を一方的に問うことができるのでしょうか?いずれにしても、簡単に答えを導き出すことはできません。あなたはどう思いますか?