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過去のある権力者は本当に淫らなことを考えていた。それは一体誰でしょうか?

昔のヨーロッパの人々が今とはかなり違ったファッションや文化を持っていたということはかなり有名な話でしょう。服装やカツラなどの見た目から、使われていた言葉も今のヨーロッパの言語とはかけ離れたものだったそうです。しかし、このような違いはある意味ではほんの表面的なものにすぎません。例えば価値観や人としての感覚という人間の本質的な部分で言えば、現代人と当時の人々との間にはそれほど大きな違いがあるわけではないようです。エカチェリーナ大帝ももちろんその中の一人です。

Wikipedia/Catherine II by J.B.Lampi (1780s, Kunsthistorisches Museum).jpg/Nachahmer von Johann Baptist von Lampi

エカチェリーナはドイツの貴族の血を引くロシアの女帝です。彼女は帝位につくや否や国内の様々な問題を次々に解決し、強いロシアを復活させたとして今でも語り継がれる英雄です。エカチェリーナはまた、ヴォルテールやドゥニ・ディドロなどの哲学者たちとも交流を持つ、聡明で絶対主義的な権力者としても知られています。しかし、近年の研究によって、これまで知られることのなかった彼女の新たな一面が判明し、今注目を集めています。

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第二次世界大戦のさなか、サンクトペテルブルクで奇妙な家具が発見されたそうです。これらはいずれも男女の性器がかたどられるなど猥雑な装飾が施されていたのですが、これらの家具の所有者がなんとエカチェリーナ女帝だったのだと言われているのです。この家具は残念ながら既に破壊されてしまっているということですが、幸いにもドイツの将校が写真に収めたものが現存しています。

エカチェリーナといえば性的に開放的だったというエピソードがいくつも伝わっているほどの人物ですから、ある意味ではこういった家具も非常に彼女らしいということもできるかもしれません。有名なエピソードとしては、例えば彼女が馬と性行為を行っていたというものや、頻繁に乱交パーティーを開催していたという話もあります。もちろんこれらの中には後世に付け足された作り話も多いそうですが、少なくともエカチェリーナはその在位中20人もの愛人を常に侍らせていたというのは事実のようです。

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ちなみに、これらの家具が見つかったのはとある宮殿跡でしたが、この宮殿自体はエカチェリーナの所有でなく、愛人の一人でもあったグリゴーリ・オルロフというロシア軍士官のものだったそうです。さらに、家具のデザインからはこれらの装飾品が後世になって追加されたという可能性も指摘されています。

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もちろんすべてが完全に証明されたわけではなく、憶測の域を出ないものもあります。ただ、これらの家具が誰のものであったとしても、結局人間の欲望というものは今も昔も大して変わらないということははっきりしているようです。