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ダッシュボードカメラがトラック運転手の驚異的な行動を録画していた
ミシシッピー州のある高速道路で、あわや大惨事という事故が発生しました。
事故の瞬間、デビッド・フレデリクセンの運転するトラックは事故車のすぐ後ろだったため、トラックに搭載してあるダッシュボードカメラが一部始終を記録していました。デビッドによれば、次の瞬間起こったことは奇跡でしかないと言います。
車線に合流しようとした車がトラックにぶつかり、爆発を起こしました。デビッドは事故現場の直前で止まり、他のドライバーはみな車の中に座り続けている中、たった一人消火器を持って事故車に急ぎました。
「神様どうか、焼けただれ叫んでいるような人に対応しなくて済みますように」
炎をあげる車の残骸に向かいながらデビッドは願ったそうです。この時、乗車している人はおそらく全員生きてはいないだろうと思ったそうです。しかし車に近づき消化しようとすると、車内の人影に気づきます。
「リヤウインドウから頭が見えて、『わぁ、生きてる』とすぐに思いました」デビッドは振り返ります。
高齢女性と2歳の孫娘が燃え盛る車の中に閉じ込められていました。
「女性はフロントシートに横たわり、ドアを蹴って開けようとしていました。金属が軋む音がしました。私はわりと大きな体をしているんですが、ビデオを見てわかるようにドアを強く引っ張りましたが開きませんでした」
少しすると、様子を伺っていた他のドライバーたちがデビッドの元に駆けつけ手伝い始め、ようやく車のドアが開きました。車内に体を乗り出したデビッドの首元に女の子がしっかりとつかまり、女の子は無事引き出されました。フロントシートに座っていた女性も他のドライバーによって無事救出されました。
「2人が無事だったのは超現実的な感じでした(中略)誰も助からないだろうと思っていました」デビッドは説明します。
車を運転していた高齢女性が足を骨折したほかは、大きなけがはありませんでした。追突されたトラックの運転手も無事でした。
「20秒早かったら私は通り過ぎていたでしょう。10秒早かったら女性は私に突っ込んできたでしょう。あの女性にあったのは初めてでしたが、あの日助けることができて本当に嬉しいです」
ダッシュカムに捉えられいた映像がこちらです。
こちらは、TV番組インタビューで事故の瞬間とその後の出来事について語るデビッドです。(英語音声のみ)
自己を顧みないこの英雄がいなかったらどんなことになっていたでしょう?ビデオでわかる通り、デビッドは自らの身に降りかかる危険に一瞬も躊躇することなく救助に走り出ています。デビッド・フレデリクセンのような勇気ある人になりたいものです。