ちえとくをフォローする

ミステリー

謎と恐怖に満ちた島々!ミステリアスな歴史を持つ11の不気味な島

世界には怖い場所がたくさんありますが、なかでも「島」は外の世界から隔離されており、簡単には逃げ出せないという点でも恐ろしさが増幅するスポットです。

この記事では、世界でも有名な謎と恐怖に満ちた島々をご紹介します。禍々しい歴史、ミステリアスな謎、危険な生き物など、恐ろしさの理由はさまざまですが、どの島も怖がりな人は近づかないほうがいいでしょう。

1.  「人形島」ムニェカス島

「人形島」と呼ばれるイスラ・デ・ラス・ムニェカス島は人形恐怖症の人にとっては悪夢のような島。メキシコシティの中央にある運河に浮かぶこの島に、かつて、花を栽培して生計をたてていたジュリアン・サンタナ・バレラという人物が住んでいました。ジュリアンは1951年に島の浜辺に打ち上げられた少女の死体を発見。以来、彼は少女の霊に取り憑かれてしまいます。少女の悲鳴やおもちゃをねだる声にさいなまれたジュリアンは、少女の魂を鎮めようと、運河に捨てられた人形を拾っては島の至る所に陳列し始めたのです。

しかし、それでも少女の怨念が去らないことに気づいたジュリアンは、少女の霊を怖がらせるために陳列した人形を破壊し始めました。50年かけて1,000体近くの壊れた人形が島中に吊り下げられました。2001年、ジュリアンは、少女が流れ着いたまさにその場所で溺死しているのを発見されました。

この島は1990年代から観光スポットとして注目を集め始めていましたが、ジュリアンは一切お金を受け取ろうとはしませんでした。現在ではジュリアンの甥がこの島を管理、ちゃんと入場料も取っているそうです。

2. 海賊の財宝を守るのは?ケイマーダ・グランデ島

「ケイマーダ・グランデ島」別名「スネークアイランド」は、ブラジルの南東沖の大西洋に浮かぶ無人島です。海軍の許可なしには近づくこともできないこの島、実は驚くほど多くの毒ヘビが生息しているのです。かつて海賊が遺した財宝が隠されているという伝説もある島ですが、世界で最も危険と言われる猛毒蛇ゴールデン・ランスヘッド・バイバーも数多く生息しており、人が近づくことはめったにありません。

3. 行ったら帰れないバルサケルメス島

かつてはアラル海に浮かぶ大きな島だったバルサケルメス島、現在はアラル海が干あがりつつあるため、陸続きの半島になっています。バルサケルメスは地元の言葉で「行ったら帰れない」と言う意味。伝説によると、この島で1年過ごしただけで、何十年も年をとってしまうのだそう。他にも、島に行き、何の痕跡も残さずに姿を消した人々の伝説が残っています。これは白亜紀後期にいたと言われるアラロサウルスが生き残っていたためではないかとも伝えられています。

島は現在、自然保護区になっています。風が吹くと塩が吹き荒れ、目を開けていられないほどです。

4. 死の灰でできたポヴェリア島

ポヴェリア島はベニスの旧市街からわずか5キロの海上に浮かぶ無人島。かつての死の疫病ペストに感染した患者がこの島に隔離されました。この隔離措置は18世紀の終わりまで続きました。この地で死を迎えた人は火葬されたため、この島の土壌の半分以上が死者の灰でできていると言われています。

その後、この島に精神病院が建てられ、精神病患者が幽閉され、数多くの人体実験が行われたことでも知られています。

5. 謎の無人ボートが発見されたブーベ島

ブーベ島は南大西洋にある無人火山島で、ケープタウン(南アフリカ)から2,500キロのところにあります。

1964年、この島の沿岸で謎の無人ボートが発見されています。オールなど多数の装備を搭載したままで名前やその他の標識はなく、損傷もありませんでした。乗組員の遺体が捜索されましたが、見つかっておらず、すべては謎のままです。

6. ミステリアスな謎が多く残るヘンダーソン島

ヘンダーソンは南太平洋に浮かぶ珊瑚礁島です。島にある洞窟では、人骨が多く見つかっています。周囲の岩壁からは、先史時代の絵画やオーブン、石椅子などの文化の痕跡が発見されています。

ヘンダーソン川には新鮮な水がほとんどありませんが、骸骨はきちんと重なり合って発見されているなど、いまだに多くの謎が残る島です。

7. ニューヨークの廃墟島ノース・ブラザー・アイランド

ノース・ブラザー・アイランドは、ニューヨークのマンハッタンから5キロほど離れたイーストリバーに浮かぶ小さな島。19世紀末、天然痘や腸チフス患者のための病院が建てられ、感染した人々がここに隔離されました。

病院は一旦閉鎖されますが、その後1950年代に、薬物依存症リハビリ施設として再開します。しかし、施設のスタッフが残酷で、治療を受けた患者たちは、施設を出てすぐに依存症を再発すると評判は最悪。施設は長くは続くことなく閉鎖されました。

1963年に島は完全に見捨てられ、破壊された施設の廃墟には植物が生い茂っています。現在は廃墟スポットとして人気を集めています。

8.  100人以上の住民が忽然と消えたロアノーク島

米国ノースカロライナ州にあるロアノーク島は、北米大陸に英国が最初に建設した入植地のひとつ。1587年、入植者のリーダー、ジョン・ホワイト総督は、物資を手に入れるために100人以上を島に残して英国に旅立ちました。しかし、スペインとの戦争により、彼がロアノーク島に戻るのに3年もかかってしまいました。

3年後、ホワイト総督は島に戻りますが、島の集落はそのまま放置され、入植者の姿は1人もいませんでした。近隣の島も探索しましたが、誰1人いませんでした。手がかりといえば、柱に刻まれた「CROATOAN」の文字だけ。CROATOANは近隣部族の名前です。今日まで彼らに何が起こったのかは謎のままです。

9. 人類最古の石造建築が残るゴゾ島

イタリア・シチリア島の南に位置するマルタ共和国の本島マルタ島に連なるゴゾ島。この島にある巨石神殿群は、エジプトのピラミッドよりも1000年以上古い時代に作られた人類最古の石造建築物。なかには60トンを超える巨石がどのように積み上げられたのか、多くの謎がいまだに解明されていません。

10. 廃墟と化した軍艦島

長崎沖にある軍艦島はかつては端島(はじま)と呼ばれていました。明治から昭和にかけて海底炭鉱によって栄え、島には集合住宅、幼稚園、学校、映画館、プール、病院が建設され、一時期は人口密度は東京を超えていたほど。

第二次世界大戦に入ると、捕虜がこの島に連行され、過酷な環境で炭鉱で働かせられ、その多くが鉱山事故や栄養失調、疲労で命を落としました。1970年に入り、石油が石炭に取って代わると、鉱山は衰退の一途をたどり、閉山となり、すべての住民が島を離れることになりました。

11. 文明を拒否し続ける北センチネル島

北センチネル島はインド洋のアンダマン諸島の最西端の島。約200人と言われる先住民族グループが住んでいます。彼らは強い警戒心をもって自分たちの土地を守っており、島に近づく者に容赦無く弓矢の雨を降らせます。

ドローンやヘリコプターでも同じ 「歓迎」を受け、直近では2018年にキリスト教の宣教師が不法に海岸に近づき、即座に矢で射られて殺害されました。

どの島も恐ろしくて絶対に近づきたくありません!
でも、不気味な雰囲気や幽霊の噂があるがゆえに、これらの島々の多くが有名な観光スポットになっているのも事実です。世の中には、ホラーやオカルト好きな人がたくさんいるのですね。

プレビュー画像: ©Facebook/Globe Trotter Bill ©Facebook/Globe Trotter Bill