残忍な虐待から生き延びたジャーマン・シェパード

注意: この記事はショッキングな画像を含みます

ルーマニアの首都ブカレストでテレビ番組の司会者として活躍するアニカ・スヴェンスカはあるゾッとするような発見をしました。これまでに動物保護団体での勤務経験がありあらゆる酷い症状の動物達を見てきたアニカでしたが、そんな彼女ですら思わず言葉を失うほどの惨状でした。

身体の一部を切断されたジャーマン・シェパードに遭遇したのは、自宅の近所で野良犬に餌を与えていた女性でした。犬の片足は切り落とされ、歯を抜かれ、尻尾も切られた状態でした。さらに後に陰部ナイフを何度も差し込まれていたことが判明します。想像を絶する酷い虐待を受け、路上に放置され瀕死の状態で発見されました。

Youtube/Green World TV

犬は直ちに近隣の動物病院に運び込まれました。虐待を受けた動物の取材記録のために病院に赴いたアニカは、その状況に思わず吐き気を催したほどでした。

「このように酷いありさまの動物を見ることは実に辛く恐ろしいことです。動物にこんな仕打ちができる人間がいるなんて信じられません。しかも性的な虐待まで加えるなんて。一体どうしてこのようなことができるのでしょうか」

動物病院の関係者は生死をさまようこの犬を「スピリット(生命力)」と名付け、命をつなごうと懸命に治療に当たりました。

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スピリットの外傷を診断した結果、ナイフで襲われ、背骨を砕かれていました。

手術室で数時間の治療の後、スピリットの容体はようやく安定します。

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あまりにも体力が低下していたため、回復の見通しは良いものではありませんでした。しかしアニカを始めボランティアスタッフは希望を持ち見守り続けました。そして同時に、非道な犯人の手がかりも無く、逮捕される可能性が低いという現実に対して激しい憤りを感じずにはいられませんでした。

「犯人の逮捕は極めて重要な課題です。明らかに危険なサイコパスの兆候を見せています。警察はこの事件を深刻に受け止めるべきです」

程なくして犠牲者はスピリットだけでないことが明らかになりました。スピリットが保護された同じ通りで同様に体の一部を切断された子犬数頭が発見されたのです。

しかし暗いしらせばかりではありません。幸いスピリットは順調な経過を見せ、命の危機を乗り越えることができそうです。

さらにあれだけ酷い虐待を受けたにもかかわらず、温厚な性格で人間に心を開いているといいます。保護団体はスピリットを是非迎えたいと希望する里親をイギリスに見つけました。十分に回復した後、スピリットは新しい家庭へと旅立つ予定です。

動物の虐待事件は、野良犬に餌を与える近隣住民への警告を意味するとも考えられています。首都ブカレストの野良犬の数は、およそ60,000匹と推測されており、残念なことですがこうした虐待は決して珍しいことではないのです。

こちらからスピリットの物語について視聴できます。(注意: ショッキングな映像を含みます)

アニカや保護活動家のような、人間からの危害に対して無防備な動物達に気を配る人々の役割がいかに重要であるか改めて考えさせられます。虐待被害を受けた全ての動物を救えるわけではありませんが、彼らのおかげでスピリットは救われ、より明るい未来を手にすることができました。早く犯人が特定され、逮捕されるのを願うばかりです。

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