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家族を知らないアランと、父親を知らないウォルター。親友だった2人に訪れた61年目の真実に、涙が止まらない!

flickr/katgrigg

本当に大切な人は、いつでもあなたのすぐそばにいる。昔からよく言われることですが、今回紹介するハワイで起きた実に数奇な出来事を知れば、その言葉をもうただの綺麗事と思わなくなるかも知れません。

youtube/KHON2 News

ウォルター・マクファーレン(上の写真右)は人生のどの瞬間も、本当の家族と会いたいと思いながら生きていました。ホノルルに住む70代の彼は、実の父親の顔を知らぬまま、孤独を抱えながら生きていたのです。しかし、そんな彼には60年来の親友がいました。アラン・ロビンソンです(写真左)。アランも幼い頃に養子となり、血の繋がった家族のことを知らないで育ちました。よく似た境遇が2人を引き寄せたのか、6年生の時からウォルターとアランはかけがえのない友人同士でした。15ヶ月ほど年齢差は友情の妨げにはなりませんでした。同じアメリカンフットボールのチームで肩を並べてプレーする仲だったのです。

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ウォルターは自分の父親の手がかりを見つけられぬまま歳を重ねていき、老齢の域に達していました。そんな父を想い、娘のシンディ・マクファーレンが、『Ancetry.com』などのDNAマッチングサイトを使い、ウォルターの父親を見つける手助けをしたのです。そこで驚くべき結果が出ます。ウォルターとDNAが驚くほど似た人物が、そのウェブサイトに登録されていたのです。ウォルターとシンディはすぐさまその事実を確認しようとしました。

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調査の結果、ウォルターとシンディはその人物が持つX染色体と、ウォルターの持つX染色体が、完全に一致したと報告を受けます。その意味するところはひとつ、ウォルターには生き別れになり、存在すら知らなかった兄弟がいたのです。喜びと困惑が入り乱れる中、ウォルターは自分と同じ遺伝子の持ち主に連絡を取ります。

ウォルターはその時の気持ちをこう述懐します。
「本当に、大きな衝撃でした。今もなお信じられない気持ちなんです」

電話に出たのは、よく知る声でした。それは、60年来の親友のアラン・ロビンソンでした。ウォルターとアランは、父親こそ違えど、正真正銘の兄弟だったのです。

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アランは言います。
「私の弟は19歳で死んでしまった。だから私には、姪も甥もいない。ひとりきりだったんだ」
それだけに、アランが血の繋がった真の家族を発見できた時の喜びは、想像を超えたものだったに違いありません。それが、60年来の親友だったのであれば、なおのことです。

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今年12月23日、ウォルターとアランは、「真の家族」を見つけられた喜びを盛大に祝いました。
「こんなに素晴らしいクリスマスプレゼントが待っているなんて、想像もしなかったよ」
2人はこれから、旅行をしたり、引退後の時間をゆっくりと2人で過ごす予定だと言います。

血の繋がった家族を探し続け、兄弟のように育ってきた2人にとって、このニュースはこれまでで最高のクリスマスプレゼントだったことでしょう。Youtubeで、この出来事を伝える現地のニュースを視聴することが出来ますので、興味を持った方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。