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ジーンとくる話

出産の痛みに耐えるご主人様を小さなワンコが懸命にサポート

米国テキサス州で出産フォトグラファーとして活躍するクリスティン・ワナー。その仕事内容は1日として同じ日はありません。出産に臨むカップルに付き添い、命が生まれ出る感動的な瞬間を写真に収めるのです。

これまで数多くの出産に立ち会ってきたクリスティンにとって、どれも特別なものではありますが、特に忘れられない出産立会いがあります。それは頑張り屋さんのコーギー犬「レンジャー」のおかげだと言います。

コーギー犬レンジャーはブルック・エリントンの愛犬です。当時ブルックは第三子の出産に臨んでいました。

「出産が始まるとの知らせを受け、私が駆けつけるとレンジャーはすでに興奮していました。何かが間も無く起こることを感じ取っていたのでしょう。到着した私を確認すると、大急ぎで陣痛に耐えるブルックのもとへ戻って行きました」

「ブルックが痛みに耐える様子をレンジャーはしばらくベッドの下からじっと見ていましたが、ベッドに飛び乗ると、ブルックにキスをしました。母と赤ちゃん、そして愛犬が力を合わせて出産に挑む、その絆の強さに心動かされました。感動的な光景でした」

「水中出産専用の浴槽にブルックが入ると、その後の経過はあっという間でした。夫と助産師に支えられ、産みの苦しみに耐えるブルック。レンジャーはブルックを舐め続け、必死に励まします。前回の出産に比べ今回はさほど安産ではなかったものの、家族と助産師、そして助産師犬レンジャーが見守る中、ブルックは見事やり遂げました」

「第三子バークレーの誕生に、家族は喜びに包まれました。レンジャーはすぐに小さな妹に駆け寄り、助産師がバークレーを計量したり何かの処置をするのをじっと見ていました。誇らしげな様子でした」

「その後自宅で撮影した写真を確認すると、カメラが捉えた素晴らしい瞬間たちがそこにありました。出産の激痛に耐えて居たブルックは写真を受け取るまで、レンジャーがずっと自分の側で見守ってくれていたことに気づかなかったそうです。人生の大きな出来事の一つである出産の片隅で同時に展開されてた素晴らしい場面も見逃すことなく、今後も見返すことができます」

「レンジャーと生まれたてのバークレーがこれからどんな関係を育んでいくのかが楽しみです。きっとレンジャーは、バークレーが新たな世界に踏み出せるようサポートしてくれることでしょう」

出産中の飼い主を懸命にサポートしたレンジャー。生まれた直後の小さな命に向ける優しい瞳も印象的です。バークレーにとっても、きっと素晴らしい兄弟犬になってくれることでしょう。