「ティファニーで朝食を」を観ていた しかし突如登場した日本人キャラクターのあまりの醜さに絶句した

「ティファニーで朝食を」という映画をご覧になったことはあるでしょうか。今は亡きオードリー・ヘプバーン主演のハリウッドの古典的名画。

玉の輿を狙う女性が、結局はお金よりも大切なものに気づくというきわめて王道的なストーリーですが、オードリー・ヘプバーンの際立った美しさが印象的な名作と言われています。

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しかしこの映画、ある別の面では大変悪名高い映画であるとご存知でしたか?

それは、この映画に登場する日本人キャラクターを見ればすぐに理解できるはずです。

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その名も、ユニオシさん。(モデルは国吉?)

背が低く出っ歯でメガネという、まるでアメリカの戦時中のプロパガンダポスターに登場する日本人のようなひどい外見。

ヘプバーンの住むアパートの上階に住んでいるユニオシさんは、英語に妙な訛りがあり、性格もやたら神経質、彼女の出す騒音に生活をいつもかき乱されているという設定です。

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そんなユニオシさんの部屋は薄気味悪い東洋趣味のモノで溢れかえっており、これでもかというほどに人種的ステレオタイプが強調されています。

挙げ句の果てに、演じたのが白人であるミッキー・ルーニーだったということも、さらにその事実を際立たせてしまいました。

(ちなみに「ティファニーで朝食を」の原作を書いたのは有名作家のトルーマン・カポーティですが、ユニオシさんは原作の中では日系アメリカ人のジェントルマンとして描写されています。)

映画業界では、このユニオシさんは、歴史上最悪の人種差別キャラであると言われています。

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しかし映画が公開された当時(1960年代)、このキャラクターに疑問を持つアメリカ人はそう多くはありませんでした。インターネットなどもない時代、そもそも日本人に会ったことがないという人も大勢いたでしょうし、日本人の生活様式など知れるはずもなかったためです。戦時中に作り上げられたプロパガンダ的なイメージが、そのまま尾を引いていたとしても無理はありません。

そしてここまでひどくはなくとも、ユニオシさんに類似したような、お世辞にも洗練されているとは言えないアジア人キャラクターは残念ながら、その後も量産され続けていくのです。

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いかがでしたか?こうして出来上がったステレオタイプを覆すのは容易ではありませんが、長い年月をかけて徐々に風潮が変わりつつあるというのは誰もが感じているところなのではないでしょうか。メディアの発達やインターネットの進化によって、より多くの人が日本人などの生活様式にナチュラルに触れる機会も増え、イメージは徐々に正されてきていると言えます。たとえばNetflixを開けばもう、日本のアニメやドラマが世界の誰でも(それぞれの国の字幕や吹き替え付きで)簡単に観られてしまうような時代なのです。日本語に自然に触れる機会も多いでしょうし、日本から生まれたストーリーを追うことで、文化に対する理解が自然と深まっていたとしてもおかしくはありませんよね。新型コロナの影響でグローバル化が後退するのではないかとも叫ばれる昨今ですが、こうした相互理解の流れは決して途絶えさせてはいけないのでしょう。

プレビュー画像: / © Twitter/ complex.com

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