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床につくほど長い髪を持つ19世紀の15人の女性たち
ビクトリア女王がイギリスを統治していた1837年〜1901年は、ビクトリア朝と呼ばれ、イギリスが最も繁栄した黄金の時代でもありました。その頃の女性の間で大きく流行したのが、髪の毛をとても長く伸ばすスタイルでした。
当然当時は、ドライヤーもなければ、髪をお手入れするためのトリートメント剤なども普及していたわけではありません。それでもなお、おしゃれに見られたいという一心で、ビクトリア朝の女性たちは髪を伸ばし続けていたのです。
今回紹介するのは、そんな時代を生きた15人の写真。お楽しみください!
1. ほとんど地面に
これだけの長さを維持するために、ケアは欠かせませんでした。
2. 誇らしげ
このように写真を撮るために、バッチリと長い髪を下ろしていたのです。
3. ツヤのある美しい髪
イノシシの毛のブラシがコーミングに使用されていました。今も人気がありますね。
4. ビクトリア朝の家族の肖像画
長い髪は、それを手入れするだけの時間がある、つまり上流階級であるということの証明でもあったのです。
5. 公園を散歩するときは?
日中は、髪の毛は編み込まれて、固定されていたそうです。
6. 洗髪日
ビクトリア朝の女性は、週に1回ほど髪を洗っていました。乾くのに、何時間も要したそうです。
7. 夜はキチンと収納
寝ている時に長い髪が気づかぬ間に枕になってしまわないように、紙や布の帯に巻かれていたそうです。
8. ブラッシングは洗髪代わりにもなります
ブラシによるブラッシングは、髪を整えるのはもちろんのこと、髪の毛を清潔に保つ効果もありました。1日に何百ストロークものブラッシングが推奨されていたそうです。
9. 健康のバロメーター
美しく長い髪は、健康の証でもありました。健康状態が悪いと、髪を伸ばすのは難しいと考えられていたためです。
10. おとぎ話のような…
長い髪は現在でも、ロマンチックなものと考えられています。
11. ストレートだけではない
長い髪と言うとストレートを思い浮かべるかもしれませんが、カールのロングヘアも美しいのです。
12. プライベートな時間
このような姿を見せるのは、心を許した人たちだけだったと言われています。
13. クリエイティビティも発揮できる
髪の毛が伸びて来ると、こんな風にクリエイティブにまとめることもありました。
14. 頭皮ケアも怠らない
女性、男性問わず、上流階級の人はマカッサル油で頭皮をお手入れしていました。ヨーロッパで流行していた、イラン由来のオイルです。
15. リアルなラプンツェル
映画の中で見るには可愛いですが、現実世界では実用的ではなかったようです。
いかがでしたか?このあまりにも非実用的なスタイルは、女性の社会進出が活発になると、すごいスピードで廃れ、代わりに短く切られたアクティブなギャルソンヌスタイルが主流となっていきました。女性活躍の時流がやって来ていたのです。しかし、そのように現代社会ではすっかり廃れてしまったスタイルだからこそ、今見返すと趣があって、興味深い歴史の遺産となっています。
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