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アンビリーバボー

男が大麻だと信じて4年間も吸っていたシロモノの正体。それはなんと、まさかの…

日本では違法薬物とされる大麻。大麻に含まれているTHC(テトラ-ハイドロ-カノビノール)と呼ばれる物質が脳内の海馬、基底核、小脳などに作用することにより精神的依存に陥り、幻覚や妄想、意欲の低下だけでなく統合失調症やパニック発作などの精神疾患を引き起こす危険性があると指摘されています。

また、大麻は「ゲートウェイドラッグ(薬物乱用の入口となる薬物)」と言われるほど、最初に手を出しやすい薬物であり、覚せい剤などの更に危険な薬物へ手を出すきっかけとなりうる点も大きな問題とされています。

日本では大麻取締法により医療目的でも所持や使用は禁止されていますが、欧米の一部の国や地域では医療用大麻だけでなく、規制された範囲内での大麻の所持・使用が認められています。

情熱の国スペインも大麻の使用が合法化されている国ひとつ。所持量や使用場所に制限はあるものの、個人的な使用や大麻の栽培は合法とされており、転売しなければ違法性は問われないのです。そんな比較的大麻が身近な環境にあるスペインで大麻をめぐる珍事件が発生しました。

2020年5月11日の朝、スペイン第7の都市ムルシアの警察署に28歳の男性が相談に訪れました。詐欺にあって騙されたと言うのです。男性の話を詳しく聞いた警察官は思わず吹き出しそうになりました…

実はこの男性、同じ売人から4年間大麻を購入して吸っていたのです。しかしなんと、売人が男性に売っていた「大麻」、それはなんとパセリ。料理に彩りを添えたり付け合わせとして使われることの多い、あのお馴染みの緑黄色野菜、パセリだったのです!

男性の訴えによると、臭いに違和感があったものの、家で吸っても家族にバレない新種の大麻だという売人の説明を信じて吸い続けていたそうです。しかし、なぜか通常の大麻使用で見られる効果がない…おかしい…と不思議に思い、友人に相談。すると…

「お前、それパセリだぞ」と友人大爆笑。

4年目にしてようやく「新種の大麻」の正体を知った男性、4年間信じて買い続けた代金全額取り戻したい!と売人を告訴する気満々だとか。

それにしても4年間もパセリを吸い続けたなんて…気付けよ!と思いますが、おそらく乾燥パセリだったのでしょう。残ったパセリはコーンスープにでもかけて無駄なく利用してほしいものです。

ちなみに、含有するビタミンCは野菜の中でもトップクラス、栄養価が高く健康だけでなく美容にも良いパセリですが、それは食品として食べる場合の話。4年間吸い続けた男性…何か健康効果があったのでしょうか?地味に気になるところです。

余計なお世話ではありますが、売人のウソのおかげで4年間本当の大麻とは無縁でいられた男性。スペインでは大麻は合法とはいえ、今後もクリーンな状態でいてほしいものです…

プレビュー画像: ©︎pinterest/erecipe.woman.excite.co.jp