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妻と最後に会ったのは38年前のこと。夫婦がかつて暮らした家の壁に改装業者が穴を開ると…
2014年、建築業者のジョン・マリーと建築施工チームはアリゾナ州のノース・フェニックスで一軒家の改装工事を手慣れた様子で進めていきます。しかし今回の改装はいつもとは違いました。この50年代に建築された平屋の家の壁の中に予期せぬ宝物が、ジョン達を待ち受けていたのです。
Youtube/Breaking News Media International
作業員達が古い断熱材を取り外すと、壁の中から紙の束が落ちてきました。拾い上げよく見てみると、書かれた内容や写真などからそれは1960年代のタイムカプセルだということに気がつきます。
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未来や未来の自分、あるいは大切な人に宛てて書いた手紙やメモ、写真などを将来掘りかえす予定で埋めたり隠したりした経験はありますか?この場合は、時を超えて誰かに読まれるのを、ずっと壁の中で待っていたようです。
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「これまで何百もの家で作業してきましたが、こんな発見は初めてです」とジョンは語ります。タイムカプセルは、1966年にベティ・クルーグという女性が作ったものでした。当時ベティは33歳、これまでタイムカプセルの存在について夫のブルースを含め、誰にも話したことはありませんでした。
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タイムカプセルは夫ブルースに贈るために作られたものでした。ブルースへのプレゼントとして数十年後に取り出すことを想定して、ベティは1966年9月27日、夫の誕生日にカプセルを隠しました。ベティは夫に宛てた手書きの手紙を添えていました。
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しかし悲劇的にもベティは1976年に交通事故で亡くなり、ブルースは1980年代に家を手放してノース・フェニックスを去りました。もはや誰もその存在を知らないタイムカプセルは長い間、改装業者が偶然見つけ出すまでずっと隠されたままだったのです。
ジョンと彼の改装作業チームは考えた末、タイムカプセルの正しい持ち主を探し出す決心をします。うんざりするほどの膨大な調査を経て、ついにジョン達はブルース・クルーグを見つけ出します。現在80歳近いブルースは、アリゾナ州スコッツデール近郊に住んでいました。
ジョンはブルースに直接会う約束を取りつけます。
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待ち合わせたカフェでテーブルの上にジョンが置いた物をブルースは信じられませんでした。震える手で封筒を開けると、そこには懐かしい妻の字がありました。
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「ヴェトナム戦争はまだ終わらない、」ブルースは懐かしいベティの手書きを読みます。「人種問題はとても深刻。ビートルズブームの影響で男の子達は長髪になった。」
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「最高の結婚生活だったよ」インタビューでブルースは振り返ります。「一度も口論したことがなかった」
50年のときを経て、ベティの想いがブルースの元に届けられました。ブルースは、過去からの贈り物を届けてくれたジョンに大変感謝しています。
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哀しくも美しい愛の物語ですね。
家族や恋人、友人など現在愛する人と一緒にいられることの有り難さを改めて感じます。とはいえ、何十年後も待つことはありません。先延ばしにせず、今日にでも大切な人に愛情を表してみてはいかがですか?
