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「日本人の幸福って何なの?」ベトナム人留学生が日本人を見て出た正直な言葉 あまりの真実味に心をえぐられる
日本人は世界一よく働く国民であると言われています。その勤勉さは他国から尊敬のまなざしをもって見られ、一時期ほどの勢いはなくなってもなお、世界第3位の経済大国の地位を保っています。
モノに恵まれた私たちの暮らしは、とても豊かです。しかし、そう信じているのは、実は私たちだけかもしれないと思わされる新聞投書が、大きな話題を呼んでいます。
その投書をしたのは、21歳のベトナムからやってきた若者でした。
2016年7月10日の「朝日新聞」に掲載された留学生の投書をご覧ください。
日本人は何のために頑張っているのだろう(哲学) pic.twitter.com/PsuZ9ctJYi
— Ud (@ORENO_YURIMARU) July 10, 2016
「私は日本に来るまで、日本は立派で偉大な国だと思っていた」…
そんな書き出しから始まる投書をしたベトナム人留学生は、日本に住み始めて間もない頃は発展した日本の街を見て母国のベトナムと比較し、大きな差を感じ圧倒される日々でした。
しかし、どうでしょう。来日から10ヶ月が経った今、若きベトナムの留学生の日本に対する印象は、少し違ったものへと変わっていました。
「電車の中では、睡眠不足で疲れた顔をよく見る。日本人はあまり笑っていないし、いつも何か心配事があるような顔をしている」
日本がもっとも自殺率の高い国であることにも触れつつ、ベトナム人留学生は続けます。
「日本人は勤勉で、一生懸命働いて今の日本を建設した。でも、会社や組織への貢献ばかり考え、自分の成果を自分が享受することを忘れていると思う。ベトナムはまだ貧乏な国だが、困難でも楽観的に暮らし、めったに自殺を考えない」
そして、こんな言葉で投書を締めくくったのです。
「日本人は何のために頑張っているのか。幸福とは何なのか。日本人自身で答えを探した方がいいと思う」
この本質を突いたかのような言葉は、多くの日本人読者の心に揺さぶりをかけたようです。
Twitterの人々の反応
私も常々思っていた事なので、感慨深いものがあります。先進国共通の課題ですが、経済発展の負の側面に、人々はもっと目を向けなくてはいけませんね。
— タヌキング (@qq4u6yge9) July 11, 2016
本質を突いていて
ハッとさせられました。日本人の多くは空気を読みすぎ、周りに合わせ過ぎて疲れちゃうんでしょうね。
いくら制度があっても、休暇を取らない・取りづらい雰囲気も旧態依然として残っていますし。
— たまちゃん@TOU東京通信大学 (@PR9z4f2RerCDg17) July 13, 2021
あさおきさん
誰の人生でも自分の人生。何のためにがんばるのか、本末転倒にならないよう、目的をしっかり考えるのが大事ですね。お金も労働も、幸せになるための手段でしかないですから。— だびんち358【コピーライター】 (@dabinchi_358) July 13, 2021
年間通し冬も温暖(東京以南)で夏はカラッとしてると(沖縄か北海道)自殺率少なそう。でも楽に生きれると頼む仕事も必要なくなり勤勉でなくなるかも。日本と気候も似て低自殺率なのはトルコだが江戸時代の様な反欧米で古きを大事にし生きてるからかも。日本の現代は西側を取入れて合わなすぎたのかも
— toteko (@Love_Sunm) July 13, 2021
上司に怒られないために頑張っているだけなんです笑笑
— のぐおさ@夏はマスクで熱中症 (@z8sdenzy) July 13, 2021
いかがでしたか?
ひとりの若いベトナム人留学生の目に映った日本は、決して光り輝くアジアの最先進国ではありませんでした。
強い経済競争力を誇る反面、幸福度は世界の中でも最低クラスと言われている日本。ベトナムの若者が指摘するように、一体何のための仕事なのかを、もう少し立ち止まって考えてみても良いのかもしれません。
プレビュー画像:©︎Twitter/Ud@ORENO_YURIMARU