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テロの2日後、ベルリンはこの歌で犠牲者を追悼した。0:23から、誰もが涙を堪えられない。

2016年12月20日(火)、観光客や買い物客で賑わうクリスマス市にトラックが突っ込み、12人が死亡、48人が負傷する事件が発生しました。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出すと共に、欧州で再びテロへの懸念が広がっています。

事件から2日後の22日、現場となったブライトシャイドプラッツ広場には数千人を超えるベルリン市民が集まっていました。現場のクリスマスツリーの下には追悼のろうそくや花が捧げられ、SNSの呼びかけ合いにより実現したこの追悼イベントには移民の人々の姿が多く見られました。そこで市民たちは反テロの演説などを行う代わりに、歌を歌い始めます。

群衆の中心にいたのは、現場広場に建つカイザー ヴィルヘルム記念教会の「Everybody Can Sing 合唱団」、そしてメンバーの多数がドイツへ亡命してきた難民で構成される「Begegnungschor 合唱団」です。聖歌などに続き歌われた「ウィ・アー・ザ・ワールド」(We Are The World)には、道行く人たちが足を止めて聞き入り、平和へ願う合唱に多くの人が参加しました。

こちらは、イベントの様子を捉えたビデオです。

12人もの尊い命が奪われた現場は、平和を願い希望の光を見つけ出そうとする人々で埋め尽くされました。亡くなられた方のご冥福と怪我をされた方の早期回復をお祈りいたします。

ドイツの人々にとってクリスマス市は一年を締めくくる憩いの場です。惨事の現場となった市場も追悼イベントが行われた同日から一部再開されています。ベルリンは恐怖や不安、怒りの声を上げる代わりに、テロに動じないことで奪われた日常を取り戻そうとしています。