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悪徳業者がネット販売していた子猫を保護した女性。全身で怒りをあらわにする子猫に女性が取った行動は…子猫の姿に胸を打たれる

大切な家族の一員として迎えるペット。多くの家庭が犬、猫もしくはハムスターなどといった小動物を飼育しています。しかしその裏で問題となっているのがペットの闇ビジネス。

血統を残すため、個体の健康に配慮して無理な出産をさせないブリーダーに対し、営利目的で無理に動物に繁殖をさせ、その結果動物たちの健康を害してしまうという悪質なブリーダーが数多く報告されています。

カナダ・モントリールで生後2ヶ月にも満たず離乳すらしていなかったメスの子猫アンジーも、そんな人間の欲に利用されてしまっていました。

ノミと耳ダニに覆われ、やせ細り脱水症状に陥った状態で救出されたアンジーは、これまでの体験からか人間を信頼することができず、目を合わさず耳を下向きに垂らし、全身でその怒りとも言える感情を表現していました。

アンジーはインターネット上の譲渡広告に掲載されていました。それを見た女性が、見るからにひどい健康状態のアンジーを心配し救出した後に、地元の保護施設シャトン・オルフラン・モントリオールに運んでくれたのです。

救出時、広告掲載主は「すぐにでも引き取り手を見つけたくて広告を出したが、引き取り手が見つからなかった。(引き渡しが遅くなるのが嫌で)子猫のケアに時間を取られたくなかった」とアンジーのケアを怠っていたそうです。

施設に運ばれてきたものの弱って食事を取ることもできなかったアンジー。施設のスタッフたちは、懸命に食事を与え続け、アンジーは徐々に回復していきました。

しかし一向に体重が増えないアンジーは、血液検査を受けたところ赤血球を破壊する細菌感染症と貧血と診断されたのです。発覚があと少し遅ければ命が危なかったそう。

幸いにも一命を取り留めたアンジーはその後、保護活動をしているマリオンさんに宅でお世話になることになったのです。

すると病院で受けたケアや、マリオンさんの優しさでアンジーは徐々に警戒心を解くようになります。そして懸命にケアをしてくれるマリオンさんに対し、アンジーはついには後をついて回るようになり、食後は彼女にぴったりとくっついて眠りにつくようになったそうです。

そんなアンジーはさらに活発になり、みんなの気を引いて愛情をいっぱい受けるほどの愛らしい子猫に変わりました。今ではなんと抱っこをせがむまでになったそうです。

生まれてからまともに愛情を受けることができなかったアンジーは、救出され保護施設のスタッフやマリオンさんに出会い、人の温かみに触れ愛情を知ることができたのです。

心に張っていた人間への不信感や警戒心を解き癒されたアンジー。これからも毎日たくさんの愛をもらって幸せに暮らしていけますように。

プレビュー画像: ©︎Facebook/Chatons Orphelins Montréal – COM – Réseau d’entraide, sauvetages, adoptions