ジーンとくる話
【まるで「白鯨」】クジラに飲み込まれた男性、その瞬間の映像に背筋が凍りつく
南アフリカ沖でイワシの群れを撮影するため、撮影クルーとシュノーケリングをしていた男性が極めて珍しい体験をすることになりました。
海中を大群を作り旋回するように泳ぐイワシ。集団で密集してで泳ぐことでイルカやサメ、マグロなどの大型の捕食者から個々に狙われる確率を下げようとしていると考えられています。
しかし今回、イワシを狙っていたのはサメやマグロだけではなかったようです。ネイチャーフォトグラファーのライナー・シェイフがイワシの大群に襲いかかるサメを撮影しようとした瞬間、ことは起こりました。
突然、目の前が真っ暗になったのです。
「一瞬の出来事でした。なにかに掴まれ、腰を左右から押さえつけられ、体に圧がかかるのを感じました。クジラの口の中だ、とすぐに分かりました」
ライナーがクジラに呑み込まれる瞬間の画像がこちらです。
ライナーによると、真っ暗な口の中で恐怖に怯える暇もなかったそうです。
「主食が小魚ということもあり、さほど大きなクジラではないため人間を食道に呑み込むことはできないことは明らかでした。たいていの場合、クジラは海中深く潜る習性があるので、息を止めて吐き出される瞬間に備えました。15トンもの巨体相手では歯が立たないのは明らかなので、とにかくパニックにならないよう、落ち着こうとしました」
幸いにもクジラは海中深く潜ることなく、すぐにライナーを吐き出しました。もしそのままクジラが深く潜ってしまっていたら、助かる見込みはなかったそうです。
呑み込まれる瞬間の画像はこちらから視聴できます(英語音声のみ):
信じられないできごとに遭遇したライナーでしたがクジラに恐怖感を抱くことはなく、クジラの口から生還した数分後には再び水中で撮影を続けていたそうです。
過去にもイワシの群れを撮影していたフォトグラファーがイワシを呑み込むクジラに間近で遭遇したという記録はあります。
こちらの動画から大口を開けてイワシを呑み込むクジラの映像を視聴できます(英語音声のみ):
「クジラを怖がる必要はありません。状況に注意すべきです」とライナーは語っています。
ライナー同様に、クジラも相当びっくりしたことでしょう。なにはともあれ、無事で良かったですね!
