チャット相手に誘拐された少女、ネットの危険を呼びかける活動家になる

アリシア・コザキエヴィッチは、美しい顔立ちの28歳のアメリカ人女性です。2002年の元日、当時13歳だった彼女は人生最大の失敗を犯したといいます。

その前年アリシアは、学校のクラスメートの話題についていくため、兄からインターネットの使い方とオンラインゲームについて教わりました。以来少女は、ネットサーフィングやゲームにはまっていきます。

Mirror

あるときアリシアは、友達の友達を通してネット上で同い年の男の子と知り合い、チャットするようになります。会話を重ねるうちにアリシアは少年に心を許していきます。家族が寝静まった後、リビングルームにあったコンピューターの前に座り、夜な夜な密かに会話を続けていました。

2002年の元旦をアリシアは家族と一緒に過ごしていました。母親がご馳走を作り、兄やそのガールフレンド、祖母などが新年を祝うために駆けつけていました。夕飯が終わり、デザートが出されたとき、アリシアは気分がすぐれないので横になると言ってリビングを後にします。しかしこのときアリシアは、自分の部屋には向かったのではなく、ネットの少年に会いに家を抜け出していたのです。

このような行動は初めてだったアリシアは、家を出てすぐに後悔し始めます。「やっぱり危ないから家に帰ろう」そう考え直し、家に向かって歩き始めたとき、誰かに名前を呼ばれました。

気がついたときには、知らない男の車の中に乗せられていました。運転席の男は、彼女の思い描いていた少年とはかけ離れた容姿の中年の男でした。アリシアはなす術もなく恐怖に震えていました。

Wikipedia

 

アリシアはそのまま男に拉致され、ペンシルベニア州からバージニア州まで連れて行かれました。5時間後、男の自宅に連れ込まれたアリシアは、地下牢に入れられ、裸にされ、首輪で床に繋がれます。「君はこれからひどいことを経験する。泣いてもいい」男はそう告げると、アリシアを犯し、拷問しました。男はその様子をすべてネット上でライブ配信し続けます。それは、4日間続きました。

しかし、このライブ放送が彼女を救うことになります。アリシアが失踪者のリストに乗っている少女であることに気づいた一人の視聴者が、匿名でFBIへ通報し、犯人のユーザー名とIPアドレスを提供したのです。

BBC

誘拐されてから4日後、アリシアは無事救助され、スコット・タイリー(38)も同日に逮捕されました。アリシアは事件後、心的外傷後ストレス障害や記憶喪失に苦しめられながらも、インタビューや取材に応えるなど事件について公に話すようになります。自分の経験したことを人に伝えなければならないという強い使命を感じていたといいます。14年たった今も、アリシアは大学院で司法心理学の研究をしながら、学校などに出向いて講演を行い、インターネットの危険性を訴える活動を続けています。また、アリシア・プロジェクトと言う団体を創設し、アメリカの各州で誘拐経験を持つ児童を守るための法令案にも寄与しています。

アリシアは他人を信用することができるようになるまで、長い時間がかかったと言います。特に異性との関係を長く保つことができず、悩んだ時期があったといいます。しかしそれを乗り越えた彼女は、大学卒業後、親しい親友のような男性と近々結婚することが決まっているそうです。ひどい経験、心の傷を乗り越え、今は穏やかな生活を送ることができているといいます。

Alicia Kozakiewicz

インターネットの普及で、子どもを狙った誘拐や監禁等のトラブルに巻き込まれる事件も増えています。子供を守るためには、子供に対し、指導や注意をきちんと行い、保護者が継続的に子供のインターネット利用を見守っていくことも大切です。自分の子供の使う端末のフィルタリング設定を確認したことはありますか?

コメント

おすすめの記事